今日はロイヤルオペラハウスでトゥーランドットを観てきました。
本来であればオペラのチケットは前年の秋頃から仕込まないと、なかなか良い席では見られないのですが、たまたまROHのウェブをチェックしていたら、1席だけ最前列のチケットが空いていたので、平日公演にも関わらず迷わず購入してしまいました。平日はいつも遅くまで仕事が入ってしまうのですが、金曜夜の公演ならば、後日リカバリーもきくだろうと腹をくくって決断しました。お値段154ポンド。一大事でした。
それにしても折角の海外勤務だというのに日本となんら変わらず毎晩遅くまで仕事してしまうこの環境は本当によくないですね。欧米ならではの合理性を体得して業務を効率化・活性化するべきところが、日本の職文化(?)が逆流してきて駐在員は日本流と欧米流の狭間でもがくばかり。日本人て実は自画自賛が多くてあまり真剣に他から学ぼうとはしてないですよね。。以前は海外勤務経験者はマイノリティで、変革の声を上げても埋もれがちでしたが、グローバル経験のある日本人が増えている昨今、他の文化に触れて触発された人達とともによりよい職文化に変えていきたいものです。
さてそれはさておき、オペラは演出も歌もダンサーも素晴らしかった。
ちょっとトゥーランドット姫(Iréne Theorin)の圧というか迫力がありすぎて、ティムールの王子(Kurt Rydl)の存在を圧倒していました。女王バチと働きバチぐらいの格差があって、この姫のために命がけで謎解きして結婚しても、その後の人生が大変そう。。という印象でしたが、それはまたご愛嬌。そんな王子もNessun Dormaはきっちりと歌い上げて魅了してくれました。
召使いのリュウ(Ailyn Pérez)は儚く健気な雰囲気と、声の美しさが秀逸だったと思います。このAilyn Pérezはまさい新進気鋭、Rising Starという感じで、来る椿姫の公演では大御所Diana Damurauと共にヒロイン役を演じる予定になっています。
演出はトラディショナルで中国風を前面に出した構成でした。中でもよかったのは、仮面をかぶったダンサー達の体の動きの徹底ぶり。いわゆる太極拳的な体の動きをきっちりとやっていて、観ている方もすっかり中国的な雰囲気に飲み込まれていました。終演後の舞台挨拶でダンサー達が仮面をとったら、そこには欧米人の顔が。もちろんこれは考えてみれば当たり前のことなのですが、中国系の人々が踊っているものと錯覚させてしまうぐらい、その雰囲気に飲み込まれていました。最前列で、歌手の息づかいや衣装の本物感、ダンサーの鍛え上げられた体としなやかな動きを間近に見ることができて、多くを感じ取ることができました。
曲もフィギュアスケートなどを通してすっかり有名になったこのオペラ、やはり見応えがありおすすめです。それにしても今日のトゥーランドット姫の迫力、夢に出てきてうなされそうです。。

