おもな登場人物



蘭子です。



結婚の許しうんぬんの前に

ワタシが離婚した理由を説明してほしいという

母カマ子。


「白井の家に呼ぶのは、あくまでもオト次郎の友人としてであり

決して婚約者として呼ぶのではないということを踏まえて来るように」


とのお達しでした。



…つまり、ただの友人に離婚した理由聞くってことよね

なんて心でツッコミつつ…

菓子折り持参で向かいました。



初めて会う母カマ子は、小柄でにこやかなおばあちゃんって感じの印象でした。


財産狙いの女狐め!

みたいな、あからさまな感じはなかったです。


そして、応接間で話していると息子自慢がヒートアップ…


「上の2人の子育ての時は働きながらだったから

姑にまかせっきりになってしまったけど

オト次郎の時は専業主婦だったからイチから私が育てたからこんなに立派になったのよ」


…アネ代とアニ郎は姑に育てられたから立派にならなかったと…キョロキョロ



「大切に育てたけど、恋愛のことは教えてこなかったから、アナタみたいな人を選んじゃって…」


…まだ結婚を許してないんだから、今から教えれば???真顔


…母親に恋愛のことを教えてもらってる息子とか気持ち悪いんですけど…真顔


「まだ結婚するには若すぎるんじゃない?

家に帰ってくれば、私が全部お世話してあげるんだから焦らなくていいのに〜」


…アナタの息子さん、もうすぐ40歳ですけど…真顔


「オト次郎って、今、厄年なのよね〜…

私ね、アナタが厄だと思ってるのよ。


…ほほぅ…

面と向かって言えるその神経…



価値観の違いをひしひしと感じる会話が続きました。



自分の婚約者が直接こんなこと言われて、オト次郎くんはどう対応していたかというと…


うん。別に普通にしてる。

「なんてこと言うんだ!」

とか無し。

「またそんなこと言ってるのかよ…」

と呆れ気味に相槌を打ってる感じでした。



ということは、今、すごく悪意を持ってその言葉を言っているのではなくて

いつも、こういうことを言っているということなのかな…

と、少しゾッとしました。


そして、本題の離婚した理由についての話題になります。