私を守るために戦ってよ
おじいちゃんが亡くなったとき、
おじいちゃん子だった私は、
看病にも通ったし、
治療に関しても色々口を出したし、
とにかく大好きだったじいちゃん。
病状が安定してて、
私も少し気が休まる時間が持てるようになったなと思ってた矢先の報せ。
急いで田舎に帰ると、
葬儀の準備にと集まった家族と集落の人。
田舎なので、
部落のしきたりがあるらしく、
近所の人達に手伝ってもらう段取りをしたり、
葬祭のスタッフやなんやら、
ひっきりなしにお客が来ての対応。
じいちゃんの側に居たいのに、
段取りが下手くそな父
実の父の死に目に、
客の対応に追われる母
父方の祖母と叔母が様子を見に来てくれたのはいいけど、忙しくて家族は相手してあげられないし、足が悪いふたりは座っているだけ。
親戚が亡くなったからすぐ見に行くべき、
すぐ行かないと後で言われるし、
父方の葬儀のときにも来てもらってるし、
田舎特有の、しきたり、「べき」が
私の気持ちや行動を制限してくる。
じいちゃんの側に居たいだけなのに。
じいちゃんとゆっくりお別れがしたいのに。
田舎のお節介が邪魔に感じる
邪魔せんでよ。
もう来なくていいよって言ってよ
って父さんに言ったんだけど、
そういうもんじゃない
自分を守ることに必死な父
集落の掟は破れない、
世間体の方が大事な父
父が戦ってるのはわかった。
世間体も大事だし、婿の立場で、
無下にできないのも分かってる。
だけど、あの時言いたかったのは、
「私を守ってよ」
「私を守ってよ」
「私の為に戦ってよ」
私の気持ち、大切な空間を守ってよ
私の大事にしてるものを守る為に戦ってよ
私の気持ち、大切な空間を守ってよ
私の大事にしてるものを守る為に戦ってよ
勇気出してよ
誰にも邪魔させない
って、戦ってよ。
あ、そうか。
父は戦ってたんだ。
誰にも邪魔させない
って、戦ってよ。
あ、そうか。
父は戦ってたんだ。
だけど、私が大事にしたいことが分からなかったんだ。
その為に、何をすればいいのか分からなかったんだ。
でもー!
許す前に…。
戦って欲しかったなぁ。