ダニ対策マニュアルを制定しました。
ダニの一種であるマダニは主に春~秋にかけて、山・公園・河川敷・草地・庭など身近な場所に生息しています。マダニの中には病原体を持っているものがいて、そのマダニにワンちゃんが咬まれることによってダニ媒介感染症を引き起こすことがあります。ダニ媒介感染症には貧血やアレルギー症状など比較的軽度な症状だけでなく、バベシア症など死に至る病気を引き起こすことがあります。マダニを介して犬同士で感染するのはもちろんのこと、犬から人への感染例もあり、重症熱性血小板減少症(通称SFTS)は実際に死者が出ています。発症地域は圧倒的に西日本が多く、非常に危険です。当園でも稀にダニに噛まれたことを確認することがあります。これまではその都度対処をしてきましたが、改めて園内の「ダニ対策マニュアル」として取り纏めました。実際のマニュアルより一部抜粋①刺された事が確実である場合 体調の変化はございませんか?(貧血や尿色の変化など) 直後では変化がなくとも、1週間~1ヶ月にダニ媒介感染症を発症することがあり、他のワンちゃん達に感染することもあります。感染症の有無を調べる為に、1週間後を目安に血液検査を受けていただけますか? 他にダニがついていないことが確実になるまで、最低1週間は登園を控えていただきます。 ダニがいないことが確実になれば、登園可能とさせていただきます。※体に付着したダニは1週間で大きく膨らんできます。血液検査の結果が出次第、ご提出ください。これはマニュアルの一部ですが、「そこまでするの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ワンちゃんの場合、ダニ媒介感染症で重要なのは”バベシア症に罹患しているかどうか”です。バベシア症はワンちゃんが死に至る可能性も十分にあり、しかもマダニを介してワンちゃん同士の感染もありえる危険なダニ媒介感染症です。園内の預かり犬達のリスクを考えると、”1週間の登園禁止”や”血液検査結果の提出”などは最低限必要であると判断しました。実際にダニ付着の情報が入った場合、職員の対応ミスを減らすためにチェックボックスを使用しながらマニュアル運用を行います。しかしこのマニュアルも完璧ではありません。バベシアの潜伏期間は1週間から長くて1ヶ月程といわれており、どのタイミングで血液検査をすべきか確定的なことは言えないのです。しかし検査をすることで発見の確率をあげる努力は必要であると考えています。検査とは別で、ダニ吸血後に愛犬に変化が見られないか確認していただきます。時に”貧血のような症状”や、”おしっこの色の変化(濃くなった)”などは注意が必要です。またご自宅で吸血中のダニを見つけてもピンセットなどで引っこ抜かないでください。頭部が残ってしまい、化膿の原因になってしまいます。ダニは大変危険なのにも関わらず愛犬のすぐそばにいます。ダニ媒介感染症にかからない為に一番大切なのは、予防です。つまりダニに吸血されないよう対策をとること、そして付着しても日々のお手入で早期発見することです。ダニについて心配や質問があればお問い合わせください。いぬの幼稚園バウバウ営業日 平日7:00~21:00 土曜 10:00~17:00定休日 日曜・祝日〒536-0016大阪府大阪市城東区蒲生2丁目10‐20‐101TEL:06-6934-7221mail:phcom@office.eonet.ne.jpLINE:https://line.me/ti/p/lg4sEL-Njd