ダニエル ロング曰く
日本おいて 地名に人名を使用するのは好まれない
ダニエル ロングがどのような学者か分からないが、
教育者がこのような無知識な言語を講義で行うのは問題がある。地名解を含めた地域史論を進める立場からみれば理解しがたい論で根拠があるのか問いかけたい。
放送されたのは以下。
放送大学アーカイブス・知の扉
「日本語からたどる文化」
2011年度開講の授業番組のアーカイブス化
第3回「地名」
東京都立大学教授 ダニエル ロング
社会学の矢澤修次郎氏は「理論的には,翻訳の理論,さらには言語の翻訳の理論を拡大して,文化的な翻訳の理論が重要なものになる。」として言語の問題を社会学に取り入れている。
ダニエル・ロング氏は、地名を語る上で柳田國男の地名研究を学んだのであろうか?
このような学者が日本の言語分野を研究するのは適切でないことをここに提言する。
江戸時代、新田開発されるとその功績にちなんで人名が新田村名なった事例が数多くある。これは地名の派生と同様の現象である。また、微細地名には「家」や地域の象徴となる土地を人名とする場合がある。字四郎左衛門・字四郎左衛門屋敷などで、「○○屋敷」はよくみられる事例で、「家」の名や豪族・豪農で土地の有力者と伝える人名地名も無数ある。その多くは、古い地名ぼど、地名派生の謂われを、伝説の域を出ない言い伝えにより解されている。
総論としては、人名に関した地名は土地の象徴を表すものであり、特別な意味を持つことから頻繁に名付けられる地形・自然地名とは異なり、微細・通称地名、小字など小さい範囲でしか残らないことが多い。
姓氏地名も同じで、地名から名字が派生したのと同等に姓氏から地名が派生も存在する。
同放送で比較対象となったアメリカの首都を挙げるが、日本に見いだせない理由は「好まなかった」ではない。地名語に関わる文化・歴史そして地縁による意味が異なるからである。
ダニエル・ロング氏のような表面上の形だけの調査では見つからなかったかは定かではない。しかし、少なくとも矢澤修次郎氏の言語の問題は解決していないとみえる。根拠がない論・言動で日本文化を貶める行為は問題がある。学者なら論をもってこの問題に対処すべきであると提言したい。
ダニエル・ロング(Daniel Long)
首都大学東京教授(日本語教育学)。博士(文学)。日本語を母語としない人の日本語習得(小笠原諸島欧米系島民など)の言語状況,また,奄美大島における第二言語としての標準日本語習得を中心テーマに研究。アメリカ・テネシー州生まれ。来日後、関西外国語大学や国際基督教大学で日本語を習得。大阪大学大学院修了。大阪樟蔭女子大学助教授〜東京都立大学助教授等を経て現職。三省堂ページの経歴より
矢沢修次郎氏と社会学