『思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント』(山口周著)を読みました。
この本は、「時代の先が見えない今、真北を常に指すコンパスさえあれば、どんな変化にも惑わされず、自分の選択に迷うこともない」と語る著者と、さまざまな分野の識者7名との対談が載っています。
〈この本から学んだことは…(以下本文抜粋)〉
・教養があるとは、複雑で曖昧な状況において、その人らしい決断ができること。
・フィジカルな感覚が抜け落ちている。
・自然は、情報量が多いからこそ心地良い。
・時制のズレがある贈与こそ人を繋げる。
ものすごくエモーショナルであり、人は強く突き動かされる。
・受け取っていたこと、贈与に気づく能力は、万人に等しく与えられている、これが大事。
・リーダーであるほど「助けてください」が言える
・役に立たないことこそが本質的に役立つことがある。
・世間に埋没しないために「塀の上」に立て!
・不確実性があるからこそ、自分や他人に対する寛容が生まれ、社会を形成している。
・資本主義社会の中で、利益の生まれやすい仕組みや、イノベーションが起こりやすい仕組みを追求してきたが、そのシステムの変化こそが社会の脆弱性を生み出す結果になっている。
・ランダムにエラーが起こることによって、中長期的にはチーム全体の生存確率が高まる。
・イノベーションを起こせる脳にはカオスが必要。
・人類は全員少数派という視点に立つと、分かり合えないこともある上で、お互いを理解する努力をすることが当たり前だとわかる。
・生物にとって、どれだけ多様性をつくり出せたかが生物としての堅牢性につながる。
・我々を取り巻く環境が不確実で曖昧さを増しているからこそ、原理原則に則って考えることが大事。
生命科学という普遍性な領域の知見を学ぶことを通じて、そうした思考が可能になる。
・ゆるやかに今を楽しむ感覚が徐々に広がっていると感じる。
・歴史を見れば、日本人は恐るべき変容を遂げてきた。時代の急激な変化に合わせて、価値観やライフスタイルを変化させてきた。
(ここまで)
贈与の時制のズレは、「親孝行したいときに親はなし」が浮かびました。親に限らず、気づいたときに教えてくれたその人はもういない、という状況があると思います。受け取る力は誰にでもあるというので、気づいた時点で次に贈るよう心がけたいと思いました。
また、筆者は少数派という立場にいることが結構あります。そのためか、分かり合えないこともある上で、お互いに理解する努力が当たり前というメッセージには納得でした。大変なこともあるけれど、貴重な機会を得ていたのだと気づきました。