詩人はただ一つの言葉を探している
その為に生きていると言い切ってもいい
それが真実である事を
この胸に宿っている事を確かめる為に
孤独の中に身を投じた
一生をかけても見つからない気がしていた
幻を摑んだ事も 人に言えない過ちさえもあった
それは天国を夢見るような
霞だけを食べて生きているような
紙一重の感情の中で私は光を見た
その光を見るまで
「もう生きて行けないかも知れない」とさえ
思っていたけれど
強い北風と凍るような雪の上を
確かな足跡が続いている
その言葉を真に告げる時
詩人は憧れていた普遍を知る
今までの苦しみと引き換えにやっと手に入れられる
温かな光だった。