「ここから」 人混みの中で立ち止まる そこに貴方はいる 落ちたチラシや汚れた看板や 信号が変わるまでの一瞬のすれ違いの中で 私は貴方の声を聞く 心の中の湖に幾つもの小石が落ちて 切なさに見上げる空はいつも曇っていた 告げられない想いでも叶わなくても 溜息のような儚さで想いが加速するまま 私はここにいる