「パラレルワールド」 少し歪んだ扉 その奥の熱に惹かれて 冷えた右手を重ねたら 向こう側まで押せばいい 皆、同じように肩を丸め横断歩道を渡る 昨日と同じ景色が粘着質に繰り返されて 季節だけが変わっていく 普通って何だろうか― 誰も間違ってなんかいないのに 前を行く人の背中でなく空を見上げると 必ず躓いてしまう 僕達はあの列から離れてしまっても 誰も気づきやしないんだ 影のような悲しみに負けないよう 君と一緒に 同じ光の為に 今、音を立てて開く