Town 歩道橋から見える国道の渋滞が 東京タワーのようだねと二人で笑った 私のフードに 貴方の息がそっと積もる 秘密を共有すると心は近くなれるという それなのに 見上げる三日月は胸に刺さってしまいそう 私の頬に触れる貴方の 左手の指輪の冷たさに言葉を失くしたまま 対岸へ渡れない私達は 今日も彷徨い続ける