そわそわ、
 
 
「…バーナビーが心配?」
 
 
不意に、正面から聞こえた声。
 
 
「え、」
 
 
「さっきから時計ばっかり見てて、上の空だよ」
 
 
デザートにしては、少し重そうなパンケーキ食べながら、シルヴィエはそう言った。
 
 
「…ごめんなさい」
 
 
「え?」
 
 
メアリーの言葉にシルヴィエは、顔をあげた。
 
 
すごく不思議そうな顔をしている。
 
 
「なにが?」
 
 
「メアリー、せっかくシルヴィエと一緒なのにバーナビーの事ばっか考えてるから…」
 
 
そう言えば、シルヴィエはメアリーの頭を撫でて笑った。
 
 
「仕方ないさ、バーナビーを心配しない方がおかしい」
 
 
シルヴィエは優しい。
 
 
メアリーがバーナビーの事ばっか考えても、怒ったりしない。
 
 
いつも、笑ってくれる。
 
 
「…メアリー、シルヴィエの彼女になろうかな?」
 
 
「…それは有り難いけど、遠慮しとく」
 
 
バーナビーに怒られるからね。
 
 
なんて、肩を竦めて苦笑い。
 
 
バーナビーにも、メアリーにも優しいシルヴィエは、
 
 
今はみんなの『マジックナイト』じゃなくて、
 
 
メアリーだけの『騎士様』なの。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
心配性プリンセスと
優しい騎士様。
 
 
(…いつもメアリーを遅くまで連れ回しすぎじゃないですか?)
 
 
(だって、可愛いんだもん)
 
 
(だもん、てシルヴィエ可愛いね)