トレーニング後のシャワー、そしてシャワー上がりに飲む珈琲牛乳。
…格別だ。
この1パックの珈琲牛乳の為に、日々トレーニングしているといってもいい。
それくらい幸せな一時である。
「髪、ちゃんと拭いてください」
そんな小さな幸せに浸っていると後ろからバニーちゃんの声が聞こえた。
…と、同時に突然視界が真っ白になる。
「バニーちゃん前見えない」
「バーナビーです」
少し不機嫌そうにそう言う彼は、何故かあたしの髪を吹いてくれている。
…意外と面倒見がいいキャラなのかもしれない。
「バーナビーは優しいね」
「な、別に貴方のためではないです!ただそのまま歩き回られたら床が濡れて滑るじゃないですか!そうなればおじさんはどんくさいですからすぐ転びますよ!あ、いや、あの人の心配とかじゃなくて、これからの仕事に支障が…」
「うん、そこまで聞いてないよ」
顔を真っ赤にして否定してるけど、なんというか彼は言い訳が苦手なのだろうか?
今もあたしの声が聞こえてないのか一人で喋り続けている。
「…バニーちゃんも可愛いね」
最早、自分の世界に入っていて聞こえないであろうバニーちゃんにあたしは小さく呟いた。
可愛いのはうさぎちゃんだから!
「バーナビーです」
「あ、聞こえてたんだ」
「…あと、可愛いとか言わないでください」
(…だって、可愛いんだからしょうがない。)