春が来て夏が来て、
 
秋冬が過ぎて、また春が来た。
 
 
今、おれはピカピカの高校一年生である。
 
 
 
「匡幸、意外と学ランも似合うね」
 
 
「意外とか余計だっての」
 
 
制服を合わせているといつの間にか名波が此方をガン見してた。
 
 
「今日は道男一緒じゃないの?」
 
 
「…まぁな」
 
 
「そう言えば、道男彼女出来たって言ってた」
 
 
「何、お前、分かってておれの事苛めてるのか?」
 
 
にやり、と笑うこの性悪女め、今すぐ呪われろ!
 
 
「あ、匡幸」
 
 
「んだよ」
 
 
学ランの袖口を引っ張っる名波。
 
 
…あれ、こいつこんな小さかったっけ?
 
 
「もう少し大きいのにしたら?成長期なんだからすぐ着れなくなっちゃうよ?」
 
 
俺よりも名波の方が小さいので、必然的に見上げられるわけで。
 
 
…あれ、名波って、
 
 
「ね、匡幸聞いてる?」
 
 
「き、聞いてる!ちゃんと聞いてる!」
 
 
「そう?」
 
 
首を傾げるな!もうホント、なんなんだよ。
 
 
「終わったらさ、匡幸の家でゲームしよーよ!」
 
 
「勝手に決めんなよ!」
 
 
自由すぎだろ!
 
 
…だけど、まぁ、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そうゆうとこも、
可愛いけど。
 
 
(なんて、絶対本人には言わないけど!)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この後、匡幸は家でママに「彼女連れてきた!」って騒がれて真っ赤になって否定すればいいのに←