泉谷流M&A熟成 <日経MJ・4月1日・トップ記事から> | コンサルタント戸田浩司のブログ

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泉谷流M&A熟成


泉谷直木社長の就任以降、4期連続で営業最高益を更新するなど

業績好調なアサヒグループホールディングス(GHD)。

成長のバネにしたのが大胆なM&A(合併・買収)戦略らしい。

就任6年目の今期を社長としての集大成と位置付け、

アサヒ飲料とカルピスの統合を検討するなど

グループ内再編も進化させるようだ。

「今は案件が来るたびにギラギラしていますよ」

と次の企業買収へ執念を隠していないようだ。

MJ紙面には聞き手・日経MJ編集長 下原口徹として

対談形式で文章が続く。以下主な内容(敬称略)



(MJ)人口減が進む中、海外に目を向けがちですが、

国内市場を重視してきましたね。

(泉谷)「国内での数量は明らかに縮小していますが、

見方を変えれば、人口が1億超の国は世界で12カ国しかない。

ビール市場も数量では世界で7~8番目ですが、金額では3番目。

飲料も金額では米国に次ぐ2番目の市場。

国内がダメだという発想はやめるべき。

国内にもチャンスはあります。

国外へ出ろ、出ろと言われますが、例えばビールでは上位4社で

シェア50%超えという上位集中。

競争が激化する中で本当に勝てるのか。

よほどの経営ノウハウ、人材、現地のパートナーを持っていないと

勝てません」


(MJ)国内のM&Aで重視していることは。

(泉谷)「和光堂は医師だった創業者が乳幼児が健康に育つ環境を研究し、

日本で初めて小児科を作った。

こうした創業者の理念がすごく大切です。

天野実業も、カルピスも創業者の魂、風土がある。

調子が良くて、もうかっている会社を買うのも分かりますが、

ケミストリー(化学反応)が我々と合うかどうか。

机の上での議論では見えない世界が非常に大事なのです」


(MJ)社長就任直後はハウス食品のミネラル水の事業買収や

中国・頂新集団へ出資しました。

(泉谷)「強みをつくり、弱みをどう消すかと考えていました。

これから10年後に市場が縮み、店頭も縮小する。

となると1カテゴリーあたりのブランド数が減る。

つまり1位か2位、あるいは新価値のある商品しか生き残れない。

当社の商品構成で弱いのは水やお茶でした。

伊藤園やコカ・コーラに届かない。

ブランドで取れる物は取ろうというのはありました。

自分たちで開発するよりM&Aの方が早い。

ブランドを買うということは時間を買うということ。

ポーラ・オルビスHDからミンティアを購入したのも同じ理由です」


<ヒント>

アサヒグループホールディングス(GHD)、

泉谷直木社長のコメントを読むのは初めてだ。

納得の企業M&Aと成長戦略。

一本筋が通っているように思う

紙面にはカルピスのM&Aや今後の事業戦略等々の内容が続く、

濃い内容だ。

企業の規模は違っても、中小企業でも十分応用ができる話だ。

一読の価値がある。

今後のアサヒグループホールディングス(GHD)のM&A企業が気になる。


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