久々に競馬のお話を。

世界最強馬と言われるイクイノックスの引退が決まったそうで。

僕個人として馬に対する第一声としてはもちろんお疲れ様なんですが、有馬記念出走も含めて来年いっぱいの現役生活を強く望んでいたのですが。

 

まず、来年春からの種付けをすることは良いとして、グランプリと言われる有馬記念の出走は難しかったんでしょうか??

秋古馬三冠と言われる有馬記念勝利で達成することを切に願っていたんですが。

こう言っては何ですが、相手は勝負付の終わった連中。

圧倒的な力量差を考えると普通に回ってくるだけで勝てそうなイメージですけどね。

 

この秋古馬三冠というのは本家の3歳三冠より達成件数が少ないわけで。

何とか目指してほしかったなあ。

 

故障のリスクがあるなんてことが言われますが、そんなのどのレースだって有り得るわけで。

極論かもしれませんが、そんなことを言ったら競馬の興行は成り立たないと思います。

 

そもそもですが。

イクイノックスはクラブ所属馬で。

社台・サンデーに出資していた僕からすると、一口馬主としてはやはり競走馬として獲得できる賞金はできる限り獲りに行ってほしいんじゃないかなあと。

詳しい契約内容は知りませんが、イクイノックスが父・キタサンブラックのように自身の成り上がりによって数年後に種付け料が高騰するにしても出資者に還元されるシステムではないですよね??

前々から思っていましたけど、引退時期も含めて出資馬の方針については多数決のようなシステムであるべきだと思います。

 

有馬記念の優勝賞金は5億円。

それに加えて古馬(である必要はないようですが)秋三冠を制覇すると2億円のボーナス。

計7億円をただ貰い出来る場だった気がするだけに、残念な決断だなあと。

まあ既に十分儲けさせてもらっているので、という出資者の意見かもしれませんけど、だったらそれだけになおさら競走馬としての獲得賞金というか競走成績にこだわるってな出資者さんもいらっしゃるんじゃないかなと。

 

僕はどっちかというと後者なタイプなだけにね。

オグリキャップみたいにマイルCSからJC連闘でG1出走(しかも、1, 2着!!!)なんてのは稀なケースかもしれませんけど、中三週で疲れがどうのなんて言っているのは昔の競馬を知っている僕としてはかなり違和感ありまくりですね。

僕の大好きなタマモクロスはこの三戦で1,2,2着。

オグリキャップは2,3,1着。

しかもタマモクロスのラストランとなった有馬記念はかなり酷い状態で出走してそれでも2着に来たわけですから。

 

有馬記念に出走して負けたとしても、真偽は別として疲労を敗因として使えるわけです。

種牡馬としての価値は負けたとしても何ら影響ないと思うのですがね。

まあどんな状態にせよ故障の可能性はあるわけですが、それを気にしすぎるのは笑わせるなって話で。

素人の馬券じゃあるまいし、そんなこと言うくらいなら競馬自体止めたら????って強く言いたいくらいなもので。

 

レーティング的には世界最強馬なのかもしれませんけど、やはりキングジョージとか凱旋門賞で欧州馬を負かしてこそ世界最強だと僕は思うわけで。

その可能性を十分感じさせた強さなだけに、今年いっぱいでの引退を、率直に正直な意味で残念というのが僕の思いです。

 

種牡馬としての大成を専門家ですら危ぶまれていた父・キタサンブラック。

期待薄みたいなことを言っていたのをはっきりとこの耳で聞いたわけですが、この素晴らしい成績。

せっかく成り上がって日本最高の2千万円ってな種付け料が発表されたばかりなのに息子に邪魔されるかもしれませんね。

 

最良の後継種牡馬であるはずだった直仔のドゥラメンテに若くして先立たれたキンカメの例もありますけど、まだまだキタサンまつりは大丈夫でしょうに。

有馬回避はまあ理解できるとしても、もう一年続けてほしかったなあと切に思います。

いやー、残念無念・・・。

 

国内で圧倒的な実力差を見せて引退した馬の初年度種付け料最高額は1,200円でディープインパクトとコントレイルの記録だそうです。

ってなわけで、少なめに見積もっても初年度の種付け料は1,000万円レベルなんじゃないかと。

となると、半額の息子の方に人気を取られてしまうような気が。

 

個人的に馬は見てくれが結構重要だと思っていて。

僕の競馬史の中ではトウカイテイオーがNo.1のイケメンです。

彼の場合はグニャグニャした歩様も含めて他の馬とは一線を画していました。

 

まあそれは置いておいて。

結局額の流星の形次第ということになってしまうのかもしれませんが、キタサンブラックもトウカイテイオーに似たイケメンだったと。

サブちゃんがらみで人気になった馬なのは間違いないですが、それが無かったら純粋にその強さが故にもっと人気になった馬なのかもしれないってな不思議な存在ですね。

 

キタサンブラックはサクラバクシンオーが母父にいるのは有名で距離適性の話になるとデメリットとして意見が出ていました。

で、イクイノックスの母父は同じくスプリンターのキングヘイロー。

でもこれが、クラシックディスタンスを勝つんですから面白いですよね。

昔の競馬ゲームの血統・調教理論だった絶対的なスピードは天性的なもので、スタミナは調教次第で何とかなるっていうのは本当かもしれませんね。

実在の馬ではミホノブルボンなんかが好例で。

 

めっきり馬券を買うことはなくなりましたし、出資もすることは今後ないでしょうが、今後も楽しみたいですし、たまにはここで私見を述べたいと思います。

 

最後にどうでも良い話を。

今回引退する「イクイノックス」を僕は当初「イクノイックス」だと思っていて。

英語スペルとその単語の意味を知ってからは寧ろかっこいいと思ったわけですが、その前までは名前に対して意味不明で。

しかも「イクノイックス」と刷り込まれてますから数十年前の名牝だった「イクノディクタス」の血縁なのかな?と思ったり。

全く関係ありませんでしたが。


今後も付かず離れず的な距離感で競馬を観察していきたいと思っています。


写真は先日の静岡県旅行での一枚。



真ん中の黄色いラインが、春分/秋分の太陽のルート。

イクイノックスですね。

お疲れ様!