昨日横浜で起きてしまった痛ましい踏切事故。
自分の思うところを批判を恐れずに述べたいと思います。

まず何よりも。
警報の鳴り始めくらいならともかく、遮断機が下りた踏切内に立ち入ることは原則避けるべきです。
腕力やスピードに自信のある若い男性ならともかく、今回の様な中年の女性は絶対にやってはいけないことだったと思います。
言葉が正しいか分かりませんが「二次災害」が起こる可能性は極めて高いでしょう。
救助対象だった老人は無事だったわけですから、今回の場合厳密には二次災害とは言えないのかもしれませんが。

美談として片付けるのにどうも腑に落ちないのが40歳が亡くなって74歳が生き残ったという点。
もちろん人間の命は損得感情で測れるものではないですが、率直に言って「損失」でしょう。
救った命がせめて彼女よりも若いものであったなら・・・。
もちろんそんなことは考えずに飛び込んで行ったんだと思いますが。

何よりやりきれないのが父親の眼前であっという間に逝ってしまったこと。
残されたお父さんは本当に辛いことでしょう。
でもビックリするくらい淡々とテレビの取材に応じているのはどういうことなんだろう?
泣き崩れていてもおかしくないのに。
あまりにも唐突すぎて現実を受け止められてないのかなあ?

誤解してほしくないですが、もちろん死者を冒涜するつもりはありません。
彼女の勇気を必要以上に讃えて美談としてしまう空気は危険だと感じているだけで。

踏切で発作(?)が起きて轢かれてしまうのもそれはそれで運命でしょう。
繰り返しますが絶対に救え且つ自身も無事というシチュエーション以外はその一歩を踏み出してはいけないと思います。
彼女の死を教訓とし、二度とこのような事故が起こらないことを願います。

最後に。
彼女のご冥福をお祈りして。
合掌。