ラオスを出国しタイのチェンライに来ています。
今回新たに訪問したラオスの次にタイに居るというのは僕にとって原点に戻ったと言って良いかもしれません。
というのも、こうして一般の方から見ると数多くの国を旅している僕ですが、初めての外国訪問がタイなんですね。
このチェンライの街中まで来たことがあるかまで正確に覚えてないのですが、何れにしてもその時に北部タイを訪れたことは間違いありません。

指折り数えてみるともう14年前の話です。
大学院の研究室に来ていたタイ人留学生の自宅訪問をしようということで男四人で押し掛けました。
もっとも喜んで招いてくれましたが。

彼の家は非常に裕福で、優秀な人間でしたが今思うと私費留学だったのかもしれません。
何れにせよ、今回の僕みたいな一人旅や、あるいは旅行会社が計画するようなツアーでは行けない所に連れて行ってもらったと思っています。

この旅で忘れられないことが三点。

①ゾウに乗ったこと
これは今思えば何てことないのかもしれません。
個人旅行だって普通にできますもんね。
でも初めての海外でウブ(?)だった僕には衝撃的でした。

②教壇に上がったこと
そのタイ人の親戚が学校経営しています。
日本で言うと女子短大みたいな位置づけでしょうか。
そこの日本語クラスに特別ゲストとして教壇に上がったわけです。
「彼女はいますか?」なんて日本語で質問を受けたりして・・・。
日本人女性の教師が2人居たのを今でも覚えています。
まだ20代と見受けましたが、バンコクならいざ知らずこんな田舎に単身やってくるなんて凄いなあと思ったものです。
まあ今の僕なら理解できますけども。

③英語の重要性
彼は裕福だと書きましたが、どちらかと言うと母方の家系が由緒正しいようです。
よってお母さんも英語が不自由無く話せました。
ところが当時の自分は本当に恥ずかしいくらいの英語力で意思の疎通が非常に困難でした。
もちろんその国の言語(この場合はタイ語)でコミュニケーションが取れれば言うことないわけですが、そうでなくとも英語ができれば海外でも何とかなるとこのとき痛感したわけです。
受験科目としても足を引っ張っていて英語は苦手だったわけですが、これが英語をちゃんとやろうと思った契機だと言って良いと思います。

お蔭でと言うか、就職してからになりますが通信教育等で英語を学び、そのせいか海外顧客担当を任され、転職した今では月に一度は海外出張に行くことで生計を立てるような生活になりました。
まあ仕事の方はともかく、プライベートでも様々な国を旅行するようになりました。

彼のお母さんはまだ元気かなあ?
「貴女の影響で僕はこうなりました」ってなことをちゃんと英語で伝えてみたいなあ。
連絡とってみようかな。