イアン・デューリー殿...お懐かしゅうございます。

なんだかその正体も分からぬまま、ただひたすらこのベースライン、そして
グルーブに魅了されて聞いたこの曲。

ソウル・ファンクに改宗する4,5年前のころです。ベストヒットUSA
でこの曲のライブ映像(ハマースミスオデオンの奴ね)を観た時の衝撃。

目の下真っ黒なヤ○中毒のベースのおっさん(しかもやたら上手い!)を筆頭に、
ひたすらシンプルなビートをキープする愛想のいい黒人のおっさん、サックスを
いっぺんに二本吹いちゃうおっさん、そしてボーカル(?)のイアン・デューリー。
危なすぎる。放送コードすれすれのやばい感じ

確かその番組では小林克也大先生とのインタビューの中で、突然持っていた
不思議な杖(本人によるとそれがリズム・スティックらしい)になにやら
話しかけ、小林先生が絶句するという場面もありましたね。

当時はニューウェーブだとかパブ・ロックとかカテゴライズされていましたが
こうやって聞いてみると、本国人以上に研究熱心なブリティッシュ・ブルー・
アイドル・ソウル(&ファンク)の系譜なんですね。

AWB(アヴェレージ・ホワイト・バンド)から始まって、ジェブ・ベック(というかUpp?)
のちにはインコグニートに至るという脈々とした流れがあるわけでして。


そういえば、清志郎のファースト・ソロ・アルバム「Razor Sharp」のバックを努めたのも
彼らでしたね。 結構、日本のテレビ番組も出てました。80年代後半のことです。




で、この曲のおいしいところだけをサンプリングして後はぶっといベースでワンコードの
押し切りまくりの、我らが Bootsy 師匠!このバージョンは、98年発売の
"Fresh Outta P-Univeristy"に収録されてないけど、こっちの方が数倍かっこいいぞ!



PV の作り方はまあ今風のR&B系ですが...まあ日本人がやるより全然かっこいいよね。
本家だから当たり前か。

夏の夜長にまたもB級ファンクでしたあ。次回はPerfumeの新曲か?


てなわけで、暑い日にはカレー、もしくはカレー南蛮。

または、どてらを着こんでの鍋焼きうどん。ザッツ我慢大会!

音楽で言うならやっぱ ド・ファンクしかないでしょう!


ということでキング・オブ・B級ファンクといえば kool & the Gang!


しかも70年代後半?ディスコ以降の、メインストリームに迎合しつつある感じが駄目駄目で素敵!

開始30秒ぐらいまでのワンリフで押し切るこのどす黒い感じ。これだけでもうごはん3杯はいけます!


ヘアースタイルからおそろいの衣装、さらには両脇のコーラス、どう考えてもモーホー...

などなど、突っ込みどころ満載のこの映像。素晴らしい。暑苦しい。

まともな思考や判断能力が低下している熱帯夜だからこそ許される選曲ですね。

ショルキー(=肩掛けシンセサイザー)を駆使したソロ長けえ~。

おそろいのステップに、しまいには新体操?的なからみもありーの。

で、5:30あたりの「間寛平リスペクト」?なおそろいの手の振り付け。意味不明。




今ひとつ客席が盛り上がっていないのがやっぱB級なゆえんだな。

さらにもう一発!B級バンドといえばコモドアーズ!まだライオネル・リッチーがでしゃばる
前の貴重な映像!ワンコード、ワンリフで押し切ります。ベースも「顔で弾くべし」という
基本をあらためて再確認させられます。



たまにはこんな感じで原点を確認しなとね!

重要情報!

Perfume 東京ドーム公演 11月3日 誰か一緒に行きませんか。恥ずかしい。。。
いやあ、まさか自分の知っているバンドさんがこれをやってくれるとは!

ボーカルがperfumeぽっくないとか、雰囲気が違うとか色々辛口コメントもありますが、
問題はそんなことじゃないんだなあ!


大切なのは、中田ヤスタカ大先生の楽曲力の確かさがここで証明されているということではないでしょうか?

こういう生演奏でも、というか、生演奏だからこそ、perfumeの音楽がいかに素晴らしいものなのか、
ということが立派に証明されているじゃないですか。

おそらくperfumeのご本人さんもここまで激しくアレンジされたヴァージョンを観たらきっと喜ぶと思いますよ。

以前からこのブログで申し上げていますように Perfume 楽曲 バンドによる生演奏でやったら
絶対カッコイイはず!
是非、ご本人たちも「僕らの音楽」とかで日本の凄腕ミュージシャンのバック
のもとサポート・コーラスもいっぱい立てて生でやってほしいのです。

で、このバンドの紹介。

代々木や渋谷のライブハウスを中心に活躍しているバンド soupnote さんです。
ひょんなことからちょっと知り合いだったりします…

ボーカル ; megg さん  ベース ; ゆかこさん (おめでとう!)
ドラムス ; 馬場くん  ピアノ ; 清野くん  などです

                 * ギターの方ごめんなさい、名前が…

ベース、ピアノ、そしてドラムがかなり達者な若者たちのバンドです。

しかし先日も某所で彼らの演奏を見ましたが、特に馬場君の上達ぶりが半端なく、興奮しました。
この映像でもなんか以前にも増してファンクっぽい、というか「ロイク」な感じが出ていますね。
フードを被っている感じが、最近のP-FUNKの個性派ドラマーのfolly さんっぽく、
カッコイイです、ハイハットの刻みが最高です!



しかし自分のやりたかったことをやられてしまうのって悔しいなあ。
いやあいるところにはいるんですねえ。

70年代の Bobby Womack 完コピです。まあトリビュート・アルバムということ
らしいですが。このボーカルのカルヴィンさんボビー師匠のフェイクの感じとか
時折聞かせるシャウトとかもまんまクリソツです。これはもはやモノマネ芸なんでしょうね。

しかもこのPV。1曲目が終わったかと思いきや"That's the way I feel 'bout cha"
までカヴァー。泣けるー。最高です。ギターもほぼ完コピ。ホンモノのマッスル・ショールズ
・サウンドは白人ミュージシャンによるものでしたが、今回の演奏はすべて黒人さんたちで
最高にグルーヴィーでございます。



やっぱり時を経ても受け継がれるものは素敵な歌メロでございますね。ラップとかの反動でしょうか?
こういったネオ・ソウル(?)系のアーティストさんたちがどんどん増えてきていますね。

で、このお方のメロディー・メイカーとしての才能もほんと凄いですわ。

この春の両A面、僕は断然「ナチュラル~」派ですが、しかし「不自然な~」も相当いい。
特にAメロが泣かすなあ~。

「あ~ちゃん」さまも仰る様に、中田大先生、なんかどんどん音の重ね方とかがスカスカになって
きてますね。たとえがあっているかわかりませんが、なんかどちらの曲も達人による「一筆書き」
状態とでもいいましょうか。30歳前にしてもはや巨匠か?

「ナチュラルに恋して」



PV も完璧です!

「不自然なガール」


上の動画、さすが国営放送。かなり生歌成分が多いヴァージョンになっております!
なかなかの美メロでございます。

久々のブログ、タイトルが苦しいっす。
春先はつらい。

ただでさえ憂鬱なこの時期(「4月は残酷な月だ」(by T.S.エリオット))。

この私をさらに苦しめる二大巨悪といえば、そう花粉症!

そしてもう一つは...、

巷にはびこる「桜ソング」なのですよ!奥さん!

このブームの火付け役となったのは、ケツメイシの「さくら」ぐらいからですかね?
ああそれとも、森山直太朗?河口恭吾?福山雅治?

あ~、もう誰でもいい。

この時期になるとやたらと耳に飛び込んでくる「桜」をモチーフにした、どうでもよいJ-popの数々

「桜」のもつ、一瞬の美しさと散り行くはかなさをイメージの中心にすえて語られる、
「夢」や「恋」、そして「卒業」。

既存の桜ソングの歌詞の孫引き(=引用)としか思えないような
似たり寄ったりの歌詞に、いい加減辟易しているわけなのです。

他に歌うことはないのでしょうか?

昨日も、睡魔と花粉症がもたらす偏頭痛の中、「タモステ」を観ていたら「桜ソング」が2曲もかかりました。
若手女優さんのデビュー曲と、○ャニーズのとあるグループの新曲。

悪いけれど、あのレベルの楽曲なら誰でも作れるのではないか?と思ってしまったわけです。

「桜ソング」の作り方(基本編)

1.「月間歌謡曲」(ゲッカヨ?)などの歌本に乗っている、過去の桜ソングの歌詞を2、3曲
  ノートに写しましょう。ちなみにこれはパクリではありません。リスペクトなんだと自分に
  言いきかせることが大事です。モー娘。の、なっ○だってやってたんですから(古い)

2.気に入った部分の歌詞の順番を適当に替えたり、組み合わせたりして「オリジナルな世界」を
 クリエイトします。

3.さらに「等身大の自分の気持ち」とか、「夢をかなえるために戦い続ける君を応援」とか、
  まあ何でもいいんだけれど、「桜」以外の味付け、というかテーマらしきものをそえること
  によって「同世代からの圧倒的な支持」を獲得しましょう。

4.メロディーとアレンジについては、誰か楽器のできる人に具体的なイメージ
  を指示しながら、楽曲制作を依頼します。

  「去年流行った映画の主題歌で、そう、あのグリーンの曲みたいな感じに。
   で、ちょっと”ヒップ・ホップ風”になっている奴にしてくれない?
   あとサビのところでハモっているオクターブ下の男性の声はキモイから消しておいてね!」
  
  と頼むと、○助の新曲みたいなのができます。○ァンキー○ンキーなんとかズでもいんだけれど。


来年度からは「桜ソング」は法令によって禁止してほしいです。


で、前置きが長くなりましたが、今日の楽曲紹介。

歌詞(ああ、リリックスって言わないといけないよね)が本当に素晴らしい。
J-ラップにありがちな、単なる「オレオレ」語りと一線を画しています。

もはや着歌ダウンロード数やらが売り上げのバロメーターとなった音楽業界冬の時代に、
音楽に何が出来るのか?音楽で人々は連帯できるのか?そもそもこれは音楽なのか?
という深遠なテーマに真っ向から向きあった、真の意味でのメッセージ・ソングなのです。

RHYMESTER "Last Verse"




もし これが音楽じゃなくて
もし ただの騒音だとしても
もし 届くのなら 届けよう
その先の景色 見届けよう

もし それが現実じゃなくて
もし ただの幻想だとしても
もし 届くのなら 届けよう
その先の景色 見届けよう



まだまだ音楽にできることがあるんだ!と久々に痛快な気分にさせてくれたこの曲。
(一抹のもの悲しさとともにだけど...)こんな時代だからこそ感謝感激!