中国では反日デモが頻発しているようです。そもそも中国における反日デモには、貧富の差の広がり、共産党政権の横暴に対する不満を発散するのに、反日デモという形であれば取り締まりにあいにくいことから、いわば半合法的にできるデモとしての位置づけも大きいと聞いております。
中国政府に対する直接のデモであれば即座に刑務所行きになりかねないことから、いわばガス抜き的な部分も大きいと言うことです。しかしこれほど大きな広がりを見ると「もっとあおって、反政府デモに拡大させてやれ」などという無責任な思いよりも、「ちょっとやばいかも」という気持ちの方が大きくなって来ていると言ったところでしょうか。
尖閣諸島に関しては、現在の日中海軍力の実力から、日本政府に根性があれば当面は日本単独でも実効支配を継続することは可能でしょうが、年率10数パーセントの勢いで軍拡を続けている中国海軍に海上自衛隊単独で対抗し得るのはせいぜいあと10~20年程度と考えられますから、その後はなし崩し的な軍事的圧力に乗じて、中国が実効支配を強めてくる可能性が高くなってきます。
先般、中国の海洋調査船、海監6隻が尖閣海域において領海侵犯したが、あくまでヒットエンドラン的な行動で、国民向けのパフォーマンスが第1でありあわせて日本政府への示威および今後の地ならしとしての行動と思われます。
地ならしというのは、今後の海軍力の増強を待って、次第に尖閣海域での中国船舶(漁船、調査船)の行動を増加させなし崩し的にこの海域の実効支配を強めた上で、尖閣の領土化を明確化させていくということです。
ここで海軍の軍艦を出していないのは、仮に海軍を出して、日本側が万一海上自衛隊のイージス艦などの艦艇を出動させた場合、戦力的にすごすごと引き下がらざるを得ず、政府、中国海軍のメンツが丸つぶれになるばかりでなく、国際的に、日本が実効支配する島に対する軍事行動という構図になってしまっては中国としてもまずいことになるからでしょう。
イスラム圏でも反米デモが激しく行われています。この件とは直接的には関係はありませんが、今後も米国と連携をとっていくことが日本には必要ではないでしょうか。