福島第1原発の事故で、放射性物質の漏洩(ろうえい)に不安感が募っている。敷地内では14日も法定の通報基準である毎時500マイクロシーベルトを超える放射線量を検出。一般人の年間被曝(ひばく)線量の限度は1000マイクロシーベルトだが、専門家は「大気中の放射性物質による急性全身被曝は起こるが、低線量なので問題となることはない」と冷静な対応を呼びかけている。
国立病院機構北海道がんセンター院長の西尾正道氏(放射線治療科)によると、被曝は(1)急性か慢性か(2)全身か局所か-により人体への影響が異なる。
今回のケースは全身被曝に当たるが、衣服への放射性物質の汚染と人体の被曝線量は異なり、検出量がそのまま被曝線量とはならない。衣服を洗えば放射性物質は落とせる。
「全身の急性被曝でも、25万マイクロシーベルト以下では臨床的な症状は出ない」と西尾氏。白血球の一時的な現象がみられるのは、50万マイクロシーベルトとされる。西尾氏は「今回の事故で周辺住民が健康被害を受ける危険はない」と呼びかけている。
では、どう備えればよいのか。東海村臨界事故で実際に救急治療にあたった東大名誉教授の前川和彦氏は「核爆発ではなく、現在は放射性物質が含まれる霧が漂っている状態で、その霧が通りすぎるのを待つ。今の状態では、花粉症と同様の対応をとればよい」と指摘している。
重要なのは、自治体や関係機関の指示に従って屋内に入り窓を閉め、外気を入れないようにすることだ。できるだけ肌を露出する部分を少なくし長袖、ゴーグルをつけることもよいという。自らできる除染としては着衣をポリ袋に入れて封をしたり、シャワーを浴びたりすることが有効という。
【関連記事】
人気の日本食品を“厳戒”香港やシンガポールなど放射能汚染恐れ…
福島県が被曝検査態勢強化 医師チーム180組以上
放射能漏れに備え…「花粉症と同様対応を」
福島2号機爆発、放射線外部漏れだしの可能性
政府、IAEAに専門チームの派遣を要請
中東の激動に役割果たすシリコンバレー 国際政治と、どう向き合う?
「この記事の著作権は産経新聞 に帰属します。」
婦人シルクパワーソックス5本指天然繊維シルク効果でオールシーズン健康生活!! 価格:472(税込、送料別) |