今回の震災では、世界各地から心温まる支援の声が寄せられる一方で、海外メディアによる報道の中には「日本をバカにしているのか!」と怒鳴りたくなるようなものが散見される。



 ヨーロッパでも、パニックを煽るような記事ばかりが目立った。



 イギリスの大衆紙『サン』では、「東京から逃げろ!」の大見出し。これだけでも噴飯モノだが、中の記事を読むと、もうあ然。



 同紙には、東海道新幹線に乗り込もうとする人々の行列を写した写真が掲載されていた。東京駅では毎日のように見られる日常の光景だが、この写真についたキャプションは、「逃げろ——東京を脱出する新幹線に数千人が乗りこんだ」だった。



 また、同紙ではことあるごとに花粉症対策のマスクをした日本人の写真を原発記事の中で紹介。あたかも放射能漏れ対策のためにマスクをしているかのような印象を植え付けている。



 日本人にとって「春の必需品」となったマスクを、原発事故と結びつけようとする報道は世界中で見られる。



 フランス在住の企業駐在員によれば、「日本の震災や原発事故を報じる時、こちらのテレビは常にマスクをしている日本人を映して“マスクをする人々は増え続けている”と思わせぶりに報じる。確かにこちらでは風邪や花粉症でマスクをする人は皆無ですから、そう思うかもしれないが……」



 極めつきは、お隣中国。ネットメディア『spn睿商在線』では、日本で起こった大震災が地下核実験によるものである可能性アリと報道。中国に対抗するために、と石原慎太郎都知事などの働きかけで密かに核開発がすすめられていたのだという。原発事故は、それを隠蔽する日本政府による自作自演だというのだ。



※週刊ポスト2011年4月8日号



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 (届け出順)

 ◇人生は情熱の劇場--石原慎太郎氏 78 無現

 「尖閣諸島、沖ノ鳥島、南鳥島を自分の足で踏んだ政治家は多分僕だけ。現地を見ないとよく分からないことがある」。3月初旬、日本最東端の南鳥島をひそかに視察し、日本の将来の防衛構想を練っていたという。35歳で参院議員に当選して以来の政治家人生で重視するのは、「現場」と「発想力」。震災発生後も、浄水場や避難所、被災地の福島県と精力的に動き回る。

 「いい年だから」と自身の高齢を意識しているが、さりげなく体力自慢することも。脚力強化のため普段から両足に装着する1キロのおもりをチラリと見せて、「(同い年で登山家の)三浦雄一郎と一緒にヒマラヤに行こうと思ってさ」と笑う。もし今回、知事を引退していたら、太平洋を渡るヨットレース出場も考えていたという。

 親しい医師も健康面には太鼓判を押すが、目下の弱点は花粉症だ。防災服姿で臨んだ出陣式では、のどの症状でかすれ声となると「お聞き苦しいですが、本当は私の方が裕次郎より声はいいんです」と周囲を笑わせた。

 都知事選は5回目。最初は42歳のとき、現職だった美濃部亮吉氏に約35万票差で敗れた。「人生とは自分なりの情熱を演じる劇場。年をとっても役者は役者でいられるし、若くても舞台を踏める。人間の存在って不思議なもんだよ」としみじみ語る。公言した「引退」を覆しての出馬。「知事としての回想録を書くんだったら、最終編でとんでもない舞台ができちゃったという感じがする」【真野森作】=つづく

〔都内版〕



3月28日朝刊



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 ◇県「健康には影響なし」

 東京電力福島第1原発の事故で高濃度の放射性物質が飛散している。県内では15日午後5時、通常の7~14倍の1時間当たり0・313マイクロシーベルトの放射線量が測定された。県が同日発表した。90年の測定開始以来過去最高値という。【斎藤有香、黒川晋史】

 県大気保全課によると、胸部レントゲンの線量の約160分の1で健康に影響はないという。

 放射線量の増加について、同課は「原因は不明だが、福島原発の事故と何らかの関連があるかもしれない。風向きも影響している」としている。

 銚子地方気象台によると、千葉市では15日は午前0~3時は南西か西風だったが、午前4時以降は北東や東北東に風向きが変わり、午後4~5時は東の風だった。

 同課によると、これまで第1原発で起きた炉心溶融事故の前後で測定値は0・023マイクロシーベルト前後で推移し、前年度と同程度だった。

 ところが、2号機で爆発があった15日午前6時ごろ、0・074マイクロシーベルトに急増。その後はやや下降ぎみだったが、午後5時に0・313の最大値を記録した。

 これまでに記録された最大値は08年9月の0・102マイクロシーベルト。原子力災害対策特別措置法によると、事業者が測定して5マイクロシーベルトを超えた場合、国に直ちに連絡し、市民に屋内退避などの対策を取らせる必要がある。

   ◇  ◇

 県内のドラッグストアには放射線から身を守るマスクを買い求める人が殺到している。

 千葉市中央区の矢澤薬局では、50枚入りと数の多いマスクを求める人が例年になく増えたという。薬剤師の女性(71)は「今は花粉症で元々よく売れるがそれでも(売れ行きに)驚いています」。

 往来でもマスク姿が目立った。千葉市中央区のJR千葉駅近くでマスクをつけて歩いていた看護師の女性(32)は「仕事柄よくつけるが、やはり原発は心配。自分なりの対策です」。一方、駅近くのドラッグストアで待ち合わせをしていた同区のガソリンスタンド勤務、福岡篤郎さん(45)はマスクをしていない。「被災地の人はいたたまれないが、千葉では原発事故を身近に感じられない。まだ危機感はない」と話していた。



3月16日朝刊



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