Somewhereできっと❣ 2025-06-29 | 文化一般
センス悪いモーツァルト 2025-06-28 | 音
深圳の道格が安く 2025-06-27 | 雑感
分厚い壁を打ち破く 2025-06-26 | 雑感
秋までダイエットの時 2025-06-25 | 生活
見届けたい「故郷に錦」 2025-06-24 | 雑感
見事な指揮のドビュシー 2025-06-23 | 音
初めて感じた一気感 2025-06-22 | ワイン
音楽家比較で番付け 2025-06-21 | マスメディア批評
制作再演への期待 2025-06-20 | 文化一般
よりよい理解の為に 2025-06-19 | 文学・思想
カイゼンが必要な所 2025-06-18 | テクニック
第一週の避難から第二週 2025-06-17 | 生活
恋慕のクララとの対峙 2025-06-16 | 女
睡眠への基礎環境 2025-06-15 | アウトドーア・環境
エコの美味そうな健康 2025-06-14 | 料理
歯に挟まったような気分 2025-06-13 | 雑感
浪漫よりも中世的街壁 2025-06-12 | 雑感
積み重なる文化的功労 2025-06-11 | 文化一般
引っ越しへの橋渡し 2025-06-10 | 雑感
清涼のタウヌス最高峰 2025-06-09 | アウトドーア・環境
旨味のあるSACHER 2025-06-08 | 音
聖霊降臨祭に清涼感 2025-06-07 | 暦
嘘つかない僕の腸 2025-06-06 | 試飲百景
On Lineで日本と交流 2025-06-05 | テクニック
推挙のその傾向と選択 2025-06-04 | 文化一般
ガックッと外させる女医 2025-06-03 | 女
自作自演があるばかりに 2025-06-02 | 音
扱いの面白さが本命 2025-06-01 | 雑感

ジーンズを探した。思いがけずいいものが大分出て来た。ここ数年は純綿が少なくなっていて、ウレタン1%を買うようになっていた。純綿に拘ると価格が高く色合いもインディゴ濃いものに限られたからである。基本的にはあまり暗い色は敢えて身に着けないので、中々難しかった。

しかし今年は明るめでも純綿でエジプト産というのを見かける。それも割引率が高い。逆に明るい色でも薄い色はあまり好まない。白けた感じは嫌なのだ。可也明るいのだがブルーが確りついているのを見つけた。それがなんとサイズが限られていて41%引きで65ユーロである。自分のサイズと前回まで履いていたもう一つ大きなサイズが残っている。伸びがないのでどちらでも使える筈だ。

腹回りは脂肪なのでどうにでもなるが、以前は太ももでフィッティングの可能性が抑えられていた。同時に又ずれ状になって傷むのが早かった。腹回りはどんなの圧をかけてもが破れることはない。以前に履いていたのが、腹回り2インチ大きなもので色合いが似ている。夏場は気持ちよかったが、冬場にオペラ劇場などに出かけると目立った。一日で更に22%割引になったので買いだろう。

前回は丁度2年前に、その前は更に四年前に購入している。他所行きが必要無くて長持ちしたのだろうか。その前はその2年前で2017年だった。その前が2013年で純綿の2インチ大きいもの。今回もまだまだ洗濯も二回程しかしておらずまだまだしゃっきりしているが、部屋履きの膝が破れたのでどうしても秋までに購入する必要があった。膝が破れて接ぎを内側に当てているので、短くして夏にしか使えない。

白衣は秋にしか使わないので慌てる必要がない。パジャマは数はあるので今シーズンは夏も冬もその儘で何とかなるだろうか。下着ぐらいのことであろうか。シャツもある。精々部屋着用の安いセーターでも買うぐらいか。Tシャツも慌てる必要ない。昨年購入の安売りで快適である。

修理に直しに行くために車の備品類を纏めて取り除いた。傘とか帽子類以外にも洗濯屋の受け取りも下ろしておかないといけない。忘れるところだった。歯科の支払いも20日頃までなので、それまでに保険の請求も纏めておく。来週はフランクフルト再演「ジャンヌダルク」の楽日もあるので、復習予習を済ませておく。

外気温は上がったままで、バルコンに出て食事するには暑すぎる。20時15分からベルリンのヴァルトビューネからの生中継がある。日本の河口湖で演奏するその練習であろうか、一日余分に金曜日から開催したようだ。ピクニックをするのに適当なBGMだが、さてこちらではバルコンで食事をするだけの環境になっているのかどうか。ベルリンは29度で二度ほど涼しい。

結果からすると価値があった。特にプログラミングは現在の世界情勢を鑑みて人々を結ぶと指揮者デュダメルは語り、アフロアメリカン、ラティ―ノ、シオニズム、西欧、西洋を明日飛び立つ日本にても示す。反トラムプへの強いメッセージがそこにある。素晴らしい出来であった。



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慈しむの美への弁証法 2025-05-24 | 文化一般
歴史の波に沈む島国 2023-11-21 | 文化一般

夕方早めに走りに出かけた。19時の生中継に間に合うように戻ってくる為だ。なんとか月曜日のハイデルベルクまでの燃料を入れた。最小で、あとは充電で間に合わせるようにした。

そこで思い出したのは足元の砂で、一度掃除しておかないと、直す者が余計に汚すようになる。適当な掃除をされるのも迷惑だ。それにしてもトランクカヴァー迄不良品であるのが分かって、営業の方にも苦情を書いておいた。

万が一しっかり直さなければ補償を取ったりする手順である。溶接の角が出たらいけない所に出ていた。そうした製品管理に間違って合格した蓋が受ける側を傷めたことになる。こちらの被害以上にメーカーの被害の方が大きくなる。何故受けの方に当たっていたのかは正しい成型になっていなかったということだろう。

結局生中継の録音の準備などを完了したが、最初は落ちて仕舞ったりしたが、一部を除いては流した。新音楽監督ユロウスキーのダポンテ三大オペラ指揮の最後ドラマジョコーソ「ドンジョヴァンニ」である。そして就任前からデモーニッシュなモーツァルトをと最も注目されていた作品だった。結論からすると期待外れも甚だしかった。今週迄出かける可能性を調べていたが断念したものだった。

音楽的に音楽監督の指導が足を引っ張っていた。12月のドレスデンでバーバラ・ハニンガムの為の作品を歌うヴェラロッテべッカーのドナアンナ、そして主役のクリメルの歌を台無しにしていた。エリヴィラも散々な出来だった。モーツァルトを振って、息が出来なくなるような音楽運びを、終焉直後に地元評論家のティーレ氏が劇場から批判していた。女性指揮者ヤングの指揮かと思うぐらい拍子が取れていない — 到底「パルジファル」のような難しい曲は指揮不可能。

そこでは演出自体も様々なコンテクストを与えて焦点がボケてしまうバイロイトでのシュヴァルツ演出と比較して、その指揮もやろうとすることが意味をなさなかたっと全く私の同じ見解を表明していた。確かに前任者のペトレンコもモーツァルトでは成功しておらず、ティーレ氏に言わせると前任のバッハラー支配人も劇場の三大守護神ヴァ―クナーでは成功しなかったが、ドルニー体制でもモーツァルトが駄目だったと断定した。

現体制の後任人事が昨年ごろから話題になっているのだが、現体制の終焉がはっきりした。兎に角モーツァルトの演奏は難しいが、演出に合わせて様々な音楽的アイデアを駆使することは可能性である。然しその使い方が粗く、そしてセンスが皆無である。ペトレンコと同じように18歳ごろからドイツに父親と共に移って、学んだに拘わらず全くものになっていない。独墺系の作品への可能性は最早ない。今後キャリアアップは不可能である。

エンゲル指揮でのベッカーの歌を聴いてアシスタントらに大きな顔で語っていたが、劇場感覚無しでまるで物理屋がモーツァルトを指揮している様だと批判された。三大以上に亘音楽の名門家庭出身でも、エンゲル以上に美学的なことを語ってもセンスがない。

世界一の劇場音楽監督で、歌手も十分に指導出来ない振れない指揮者ってどうなのよとなる。二流指揮者の息子が一流になるということはないということだ。期待外れも甚だしい。それでもまだ最後まで何度か初日に訪れたいと思っている。



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分厚い壁を打ち破く 2025-06-26 | 雑感
賞味期限を早める試み 2022-11-03 | 文化一般

疲れがどっと出た。歯の治療に続き、暑い中を走り、戻ってきて初めて冷蔵車がないことに気が付いた。6月4日から25日まで二週間のワイン祭りのために三週間も騒音に悩む必要がどこにあるのだ。より近い市役所の事務所も流石に我慢できないだろう。このような契約をした者が責められる。貸し業者もつけっぱなしで喧しいので置くところがなく、次の祭りへと引き継がれていくのだろう。とんでもない人迷惑な商売である。

暑い中をそこでバルコンに出て冷たいスパゲティ―を愉しんだ。それだけでほっとした。そして木曜日はお湿りがあって気温は下がったが蒸し暑かった。堪らなく疲れたので、前夜からのタブレット探しを続けた。

想像以上に困難であった。先ず嘗てのようなメーカー品の価格と無名のブランドのものの価格差が大きく、既にハウエーはアンドロイドから離れ、小米は最高の評価を得て高額に、価格違いのアップルが価格を釣り上げている。サムソンがそこを狙いつつ、中共の無名ブランドとも争っている。先ずは、深圳の道格が安くて画期的な商品で目立つので探していたら、SIMを入れれないことが分かった。それよりいいものを探して前回使っていたLENOVOのものを発注したが、これも140ユーロではSIM無しが分かった。

タブレットを旅行に使おうと思えばSIMでネット接続できることが前提で、結局キャンセルして、他のものを探した。やはりギャラクシーとかが出てくると価格は200ユーロを超えるか、RAMが4GBに留まっている。そこまで支払って、現在使っている3GBと変わらないのではあまり将来性がない。2028年までアップデート補償とかもあるのだが、タブレットの良さはサクサク感でしかない。現在のハウェーも動いていても待ち時間があるようではタブレットではないから急いで替えるのである。デスク横に置いておいて、ちょこちょこ情報を入れたり、映像チャットに使ったり、モニターにしたりしたいのである。スマートフォーンをそのように使う気持ちはない。

ネットで調べると直接代理店で購入すると154ユーロにまでなるらしいが、アマゾンでの方が最初に返還しやすい。それでも通常の二年保証とかは別料金を払わないといけない。先ずは2週間以内に初期故障が見つからなければ、ある程度動いて貰うのを期待するだけである。

決して安くはないのだが、アンドロイドの場合は調子が悪くなれば、ある程度手を入れれるというのもある。ルート化で好きなように使えるようになる可能性もある。その点でもアップルをあまり使いたくないのである。精々スマートフォンは次にアップルを考えてもいいのだが、タブレットは今回も片手でも持てる大型画面を追求した。どうしても500グラムにはなるが、横になって片手で支えられればそれで良しとなる。

保護シートとケースを購入すれば合わせて20ユーロ近くになる。価格としては前回の2018年2月21日の289ユーロからは半額程になっている。アンドロイドはヌガーと呼ばれる7.0だった。但しCPUはアメリカのキャルコムのスナップドラゴンと呼ばれるものだった。その安定性はある程度恩恵があったと思う。最近はCPUも中華製品が主なのでその質にあまり期待できない所もある。



参照:
分厚い壁を打ち破く 2025-06-26 | 雑感
Accept 華為 or 羽佳!? 2018-02-23 | 雑感

疲れた、歯医者で2時間半。予定より遅れたのはブリッジの柱の金冠の横腹に虫歯があったからだ。それに予想よりも時間が掛かったのだろう。それを治療することは予定通りだったのだが確か奥側なので、通常以上に削る必要があったのか。それに引き換え前の柱の準備は気が付かない程だった。

金冠を割る作業も結構厳しかった。母方の叔父が40年程前治療したものであるが、小柄な体の全身をかけて押し込んでいるものなので簡単には壊れなかった。いつもの様に記念にそれをお土産にした。

そして虫歯治療から仮のブリッジを架けているのだが、中がもぞもぞして歯痒さがある。あそこまで神経が活きているとは思わなかった。確かにレントゲンでとても太い神経がくっきり写っていた。だから歯医者は出来れば触りたくないと思っていたのだ。

だから思っていたよりも麻酔が必要だった。神経があれだけ野太いと痛みも激しいらしい。内側に一本追加で打たなければならなかった。帰りにパン屋やスーパーなどに立ち寄ったが、暑さもあって疲れた。サンルーフのシェードが壊れていて閉まらないので帽子を被らなければいけない。一体なんという罰だ。朝も早かったので真面な食事は出来なかった。それでも予定通りまだ外気温摂氏30度の内に帰宅できた。

麻酔が消えてくるとそれなりの歯痒さから、口中全体の疲れを感じ。それが全身症状になって、頭の芯にも堪えている。

全体で70.6km走った。少ない燃料49kmを上手にハイブリッドで使って、残り4リットルになった。蓄電量は80%から22%へと減った。毎日通勤に使えることはこれで分かる。最低量の燃料を入れておくことで、毎晩の充電で無理なく通勤可能だろう。

金曜日にミュンヘンに走ることも考えた。「ドンジョヴァンニ」初日の良さそうな席が出ていたようだったからだ。先週は忙しくて見逃していたのだが、時間さえ都合よければ走って行っていた。開演が19時で、生中継番組が23時迄なので、オペラ座駐車場からの出庫は23時になりそうだ。するとどんなに頑張っても、金曜日の夜ならば帰宅は25時30分になる。適当な時刻にミュンヘンに向かってもその時刻になると眠くて仕方がない。だから断念した。初日はラディオ生中継で、音楽監督が5回だけ振るが、その四回目がストリーミングで生中継される。

外気温は摂氏32度を超えたままだ。仕方がないので、ざっと走りに出かけた。歯茎も最初の時に問題になったようなところが腫れ気味で、何か患部が皆繋がっていた様な気がする。ここ数年の歯の隙間や歯茎の調子の悪さの全体像を表しているかのような気がする。

お土産の金冠を観察するととても綺麗である。金も大変分厚い。内側に確りセメントが詰まっていたようで、剛性が高かったのは納得である。同じおじさんのやったものでも奥歯の真ん中が破れた場所もあった。形状にもよるのかもしれない。然しよくもそこまでの素材を注文したものだと思う。流石に大銀行の最上階の治療施設だ。注文に応じてなんでも作る様な業者が入っていたのだろうか。



参照:
ガックッと外させる女医 2025-06-03 | 女
歯に挟まったような気分 2025-06-13 | 雑感

土曜日のレクチャーのメモの解析をしている。いつも以上によく分からないところが多々ある。それでもプログラムなどを読んでいて認識も明確になって来る。時間が無くて楽譜に当たっていないので、まだ詳しくは書けない。

それでもドビュシー「選ばれし乙女」のテキストのダンテガブリエリ•ロゼッティの写真などを見ると気が付くことも少なくない。そしてその写真を写しているのは彼のルイス・キャロルである。「不思議の国のアリス」の国の人たちである。

そのものこの話しが処女が性的な憧憬で地上を想うものが描かれていて、26歳の作曲家はローマ賞を狙って1888年に提出している。ヴァクナーの影響を受けていることもさることながら、世紀末的なデカダンスの世界にもいたのだろう。要するにピアノ前奏曲集などの印象主義であるよりも以前のものを感じさせる。

その作風でも新たな発見があったと感じたに違いない。実際の「ラメール」等「牧神の午後」以降の作品が演奏されることが多いが、あまりそれ以前の作品はピアノ曲を入れて生でも接する機会がなかったと気が付く。作曲年度としては、メーテルリンクの「ペレアスとメリザンド」あたりが1893年とか組曲1882年とかが古い方なのかもしれない。初期は歌曲が多い。

マラルメの本も手元あるのだが積読状態になっている。フランス語のお勉強も兼ねてこの夏休みに目を通したい。そして何よりも来年の「モンスターパラダイス」に備えてイェリックの書籍も一冊読破しておきたい。映画はフランス語だが先ずは原文で読んでおかないといけない。

どうも見た目からしても、コロナ直後の時よりは健康そうになったという感想があった。ここ一年程の口内衛生問題、その前は眼鏡問題、そして最近の改善で、栄養摂取量を意識して増やすことで、健康状態を変えるようにしている。どうも徐々にその成果が出てきている実感はあるのだが、それが客観視されてきているような気はする。それ程ここ数年は弱り目祟り目の状況があったのは事実かもしれない。コロナ後遺症でもある。

体調では、汗の掻き方が若干変わって来たのはここ数年であるが、面白いことに十年程前は夜中に窓を開けて就寝すると頻尿となっていたのが、最近はならなくなった。理由は分からないのだが、少なくとも睡眠の質は高まっているように感じる。ここ二夜ほどは開けたまま就寝している。

要するにダイエットをしている。抑々幼少のころから太りがちな体質としては食事量を摂取カロリーを増やすダイエットは初めてであるが、体重は若干しか増えていない。皮下脂肪がつくには時間が掛かる。つき出すとなによりも走ると邪魔になるので落ちる。それで如何に体力をつけていくかが課題となる。

少なくとも次の旅行時期の9月には成否ははっきりするだろう。胃腸を壊すなどの弊害が起きれば間違っていたということになる。上手くいけば運動量を増やしても疲れが短期に取れて負荷に強くなる筈なのだ。現在はやはり負荷に弱いと感じている。



参照:
見届けたい「故郷に錦」 2025-06-24 | 雑感
見事な指揮のドビュシー 2025-06-23 | 音

遠くないうちにタブレットも発注しなければいけない。スマートフォーンを使うようになって、余計にタブレットの価値が上がった。PCの横において仕事に使える。キーボードがセットになっているものを購入して、旅行用ミニノートブック代わりに考えてもいいかとも思っている。

最近アンドロイドのコード公開もあるのか進展が目覚ましい。やはり大きなサイズで使いやすく、価格も落ちてきている。ジーンズと変わらない価格で最新物のが使えるようになっている。特別な使い方にはPCに及ばないが少々の事務仕事ぐらいはタブレットでやって仕舞いたいぐらいだ。月末に買えるかどうか検討してみたい。

ワイン祭りの撤去はまだ完全に進んでいない。肝心の騒音を二週間以上立て続けた移動式冷蔵庫がまだ動いている。余分にまた内輪で最終日でもやるつもりか。いい加減にしろ。

週末にチューリッヒのオペラ劇場の券を購入した。ハムブルクでの初演を翌月に同じキャスティングでやるスイス初演である。勿論座付き楽団は変わり、劇場はこじんまりとなる。その変化よりも地元出身の指揮者エンゲルの故郷に錦を見届けたいのだ。おかあさんやらも来ていることだろう。

今回は序に寄るのではなくて初日を狙ったのでいい席を探した。然しスイスは入場料がべらぼうに高く、ハムブルクの何倍もするので、ギリギリの席を安く購入した。予定していた席は既に常連さんに買い占められていたのだが、その横辺りでお茶を濁すことにした。それでもハムブルクとは異なり上手下手反対からの席を確保したので、見ないでも芝居は分る筈だ。期待するのは楽団をどのように指揮するかでもある。初日なら作曲のノイヴィルト女史だけでなく演出クラッツァーも来ているかもしれない。いずれにしても玄人が多いだろう。

それでも「いい席」を確保している常連さんが沢山いて、なるほどなと思わせる。こちらは写真などからの見当で、その出方を見て決定するのだが、その横に買えてよかった。反対側は最初から売切れていて、またその横の席は既に売れているので先ずその価値は間違いないだろう。席を選ぶと同時にまわりの客の質も殆ど予想がつくのだ。所謂通の客と座席である。

もう一つ新シーズンの最初の方で作曲家ステンアンデルセン制作の音楽劇場が新ホールで初演される。34年間そこの劇場で活躍したオクタビヤン役のスター歌手自身を扱っての劇中劇らしい。勿論関係者やファンが中心で私の様に作曲家繋がりで出かける人は殆どいないのだろう。恐らく現在の若手作曲家では最も過去を一望する制作をしている作曲家で、ホフマンスタールやシュトラウスの今日の形となるだろうか。バーに座りながらの劇場のようで、期待するところは大きい。何かとバーゼルに比較すると大変保守的な劇場であるが、こうした付随劇場では思う存分芸術活動ができるのだろう。

売り出し初日に幸い待ち室に送られず其の儘入れた。然しシステムの脆弱さで動きが取り分け悪かった。それでもまずまず望みの席が取れたので良かった。ハムブルクの様に二泊はしないで、日帰りが可能なのであるが、価格が断トツに高価なので、それしかなかった。



参照:
モンスターのパラダイス 2025-03-07 | 文化一般
見事な指揮のドビュシー 2025-06-23 | 音

ティテユス・エンゲルの指揮がよくなった。以前はリズム支配が主の指揮であったが、今回は特にドビュシーで音楽がよく分かった。指示も奈落へ合唱へととても丁寧で、左手が以前よりも動くようになった。

なぜこうなったかはよく分からないが、恐らく限られた練習時間内で如何に楽団に音楽をさせるかに留意するようになったのではないか。再演となるとそれぐらいの力量がないと成功しない。

最初から新しい作品で新制作をして大劇場でデビューして、ところどころ再演を振るようになって来たが、新制作に比較すればそれ程期待は高くない。然し個人的には今回期待した。根拠はあるのだが、もしかするとそれ以外の認知があったのかもしれない。

逐一は楽譜で確かめてみなければいけないのだが — 今回は時間が無くて「選ばれし乙女」のお勉強が足りていなかった、リズムの構造やそのコントラストや楽器の色彩感、調性への距離感などが見事に、その下から上への絶妙のバランス指示指揮と共に表れていて、こんなに立派なドビュシーは聴いたことがない。

抑々座付き楽団が、フランクフルトの楽団がこんなに演奏できるのを聴いたのは初めてだった。流石年間最優秀賞を獲るだけに上手い。いつからこんなによくなったのか。明らかにヴェイクレが辞めてからで、なにも後任の音楽監督グックアイスが優れているとは思わないのだが、楽団の若さ同様にとてもヴィヴィッドになってきている。

前回のライマン作「ランヴィジブル」でそれはとても健闘していたことを確認していたのだが、それ以外の公演での新聞評でも楽団への評価はとても上がっている。コロナ期間中に小編成でリニヴが振ったのを聴いた時にも各々の奏者は悪くないのに気が付いていて、前音楽監督の指導が悪かったのに尽きるのか。

ライマン指揮から次に繋がると予想していたのだが、これだけの演奏をするとは思っていなかった。ドビュシーのような曲を入れた気の利いたプログラムで放送交響楽団や大交響楽団の定期で直ぐにでももう少し振って欲しいと思う。指揮が魅せるようになってきている。可也成功するだろう。ペトレンコ指揮と重なるところではアロイスツィムマーマンなどはいい勝負になるのではないか。今求められるようなレパートリーで一挙に演奏会場での仕事も増えるのではなかろうか。

会場は残念乍ら十分には入っていなかったのだが、通の席はよく出ていて、再演としてはプログラムも結構売れていて、レクチューアにも新制作並に人が集まっていた。

興味深かったのは、車で着替えしてから地下鉄に乗ると、向かい側に疲れた感じの中年のペアーが前に座った。そして観劇のことを語っていた。二人共服装は夏らしく警戒にという以上に近所の安物バーにやって来るようなすすけた服装だった。それはそれでよいのだが、指揮者が二回目に拍手を受けて奈落を覗き込む時に起立するところを、楽団が座ったまま手を振って変だったと語っていた。良く観ていなかったので気が付かなかった。それ以上の感想ではなかった様だが、重いがけず重要なことを語っている可能性もなくはない。



参照:
初めて感じた一気感 2025-06-22 | ワイン
楽日の緞帳の前で 2025-05-05 | 音

フランクフルトから無事帰って来た。夜間料金出庫時刻7時5分に間に合った。17時10分過ぎに入ったのだから丸々使って6ユーロ。同じ並びにオペラ引けてから車が集まっていたので、遊び人が使っているのだろう、でも結構いい車が多い。左右に三角地帯があるいい場所を見つけた。残念なのは地下なので電波が届かなく遠隔操作でクーラーを入れたり出来ず、監視も出来ない事だろうか。抑々カードがないので一度払ってしまうと誰でも出庫できる。一長一短である。

前夜はワインを遅くまで飲んでいたので気になったが影響はなかったようだ。ロベルトヴァイルの2021年テュルムベルクで期待したが、ミクロクリマは理想的だが、やはり土壌が悪い。熟成すればするほどヨハネスベルクの杏のような味になって瀟洒さが全くない。下端のグレ—フェンベルクとの差は大きい。それでも新鮮さとシャープさ健在であるが、2年程で飲み干すリースリングだろう。プリュミエクリュとしての価格30ユーロ少しとすれば、妥当だろか。

味の強さは、スレート土壌に起因している。嘗てはモーゼルなどで酸味と甘みを残したワインとして、ドイツのワインとして有名になったリースリング向きとされた土壌である。未だに英評論家のヒュージョンソンなどは勘違いしているのかもしれない。

そのどぎついのがミッテルラインのリースリングで、先ごろ亡くなった法皇が愛していたワインでもある。然し、そうした土壌にも差があって、赤青灰と色によっても違い構築性のあるものからただただ味が強いものがある。先日故人を追ってではないが、ボッパードに旅した人にその中で最も良さそうなワインを購入してきて貰った。

ハムと称する大きな地所であるが、マティアスミュラー醸造所の商品説明に繊細な構造感と複雑なミネラル、新鮮な活き活き感に伴われた桃、アプリコット、リンゴを思わせる香味とあった。最もベーシックの10ユーロのワインに此処まで書いているので、試してみた。

案の定裏切らない軽やかさもあった。勿論素養は変わらなくても、また香味が人工酵母由来としても決して悪いものではなかった。寧ろこの価格でこれだけのものを出しているのは天晴だ。

さて、今晩はやはり30ユーロ越えのリースリングを冷しているので、それで口直しもしたいと思っている。

フランクフルト往復で、蓄電使用45%使用で、サンルーフの日除けが壊れて明るいのでクーラーをかけて休んだ。一時間も掛けると5%程は消費する。そして日曜朝のアウトバーンでこの車での最高速へと踏み込めた。時速255kmへと自動運転210kmから踏み切る感じでなくて、一気に出た。加速感もなくて、壊れたサンルーフが少し風切り音が多いぐらいで、吹いた筈のターボの音は全く分からなかった。あの一気感は初めてだった。今迄乗ったことがなかった二流式ターボを水冷電動ポムプで加圧するM254エンジンの素性なのだろう。然しそれ以上はリミッターが入っている為か出てくる感じがなかった。恐らくそこでオヴァ―ブースト30秒が入るのだろう。最高速度以上は出ないような車か。直線だったからカーヴの感じは分らなかった。恐らく自動運転の210kmでのカーヴ走行ぐらいまでが安定するのではないかと予想している。



参照:
カイゼンが必要な所 2025-06-18 | テクニック
身構えてしまう猛暑の前に 2015-08-06 | 生活

フランクフルターアルゲマイネ新聞の追悼記事を読む。二人が書いているので文化欄第一面の9割ほどを使っている。恐らく音楽関係でも最大規模だ。

然し、一つは個人的な繋がりから作家が書いていて、音楽のことではない。通常の音楽記事は、アルフレード・ブレンデルの位置づけを他の同年輩のピアニストと比較して試みている。

引退した時点では、ポリーニ、バレンボイムそしてアルゲリッチが活躍していて、過去の記憶として幾つかは年長のヴィーン三羽烏のスコダ、デームスが挙げられている。同年輩として、フリードリッヒ•グルダとグレン•グールドに焦点が当てられる。前者は本物のヴィーン子であり、ブレンデルはモラヴィア出身となる。後者のその早くからの伝説化したそのマニエーレンの極であり、そのフィンガーワークともスタディオ作業とも異なるのだが、同じ空気を吸って、同じ聴衆を分かち、同じ市場を得ていたのではないかという、この追悼記事の最大のテーゼとなる。

勿論そこにはヴァンガードでの最初の録音群とその瞠目される活動があって、グールドと比較されるところとなる。そこで70年代から90年代へのより保守的な活動に光が当てられることになっている。そこでのマリナ―指揮でのピアノ協奏曲やそうしたものへの懐疑があり — この筆者は知らないようだが、本当は本人がSWRで語る様に東京でのブラームス協奏曲一番での事故があって —、レパートリーを集中していくと考えている様だ。

個人的にも古典的なピアノ作品から参考になる録音をとして音盤を選ぶ段になると、ブレンデルのハイドンに対してそれに匹敵する現代的なピアノの演奏としてはグールドの録音しかないのである。ブラームスの小曲などにグールドの演奏が挙がるのと事情は等しい。

祝日は無事過ごせた。なによりもそれ程暑くなかったのが良かった。週末の準備もあるが、その後の予定も考える。祭りが終わると移動が自由になる分、忙しい面もある。月曜日から完全に平常に戻したい。週末日曜日は摂氏36度まで上昇する。土曜日が夏至であるからその通りである。週明けは涼しくなるようであるが、その後は普通に夏になるので、パジャマも半袖仕様となる。今日中に衣料の虫除けも設置しておくべきか。そして一挙に夏から秋へと進む。昨年の経理整理も終えないといけない。

歯医者があるのでジーンズも洗濯する都合を考えないといけない。同時に新しいものの物色も始めないと間に合わなくなる。兎に角土曜日の再演初日に出かけて、もう一度はいく計画をしているのだが、それが終わると9月への準備だけとなる。本格的な夏休みである。

来年一月末のハムブルクの二泊も予約しておいた。ガンツマルクトの劇場とは30kmあって近くはないので考えものだが、一度だけの往復なら55平米ほどの部屋で225ユーロ程ならゆったりできる筈だ。兎に角遠いので、二泊しないと意味がない。もう少し近いか、価格が安くて都合の良いところがあればとまだ探してみる心算である。



参照:
Verletzliche Schönheit, Gerald Felber, FAZ vom 17.6.2025
よりよい理解の為に 2025-06-19 | 文学・思想
制作再演への期待 2025-06-20 | 文化一般