大変失礼ながら、この著者のお名前は知りませんでした。

何げなく手に取ったんですが、滅法面白くて一気読みでした。


終戦の頃は、産まれた年や、何処に住んでいたか、どんな家に育ったかで、全く違う人生になったんでしょうね。

周りのバンドの先輩達も含めて、割と恵まれた方が多い様な。


戦死、怪我、抑留、空襲、家族などの死。


ここに描かれているのは、そんな悲惨な出来事から少し離れた、アメリカかぶれの少年の視線で描かれる日本の復興の物語。


基地などへの演奏に行く際の瑞々しい描写。

逞しく生きて行く、市井の人達の様子も臨場感があって勇気づけられます。