
よくある話です。
その原因がどこにあるのか?
それがわからないと、いつまでたってもなおらず、先生はイライラ、生徒はやる気なし

基本的に、直してほしいところが直らないのは、こちらの意図しているものが、相手に伝わってないからだと、私は思っています。
指摘されたこと自体は理解できても、どうやってそれを直すのか、どう練習したらいいのか、そこを理解したり、考えたりすることができていないのだと思うのです。
楽譜をしっかり読み、視覚から入れる生徒は、赤鉛筆でしっかりチェックすれば、だいたいok。
耳から入る生徒は、正しい音と、間違っている音を、自分で聞き分けるようにすると、比較的スムーズ。
でも、間違っているのに気づかず、そのまま、しっかり身に付いてしまっている生徒は、結構手強い(笑)
楽譜は見てないので、チェックしてもだめ、耳は、間違っている音を正しいと思っているので、なかなか直せないのです。
そういう生徒には、私の場合、まず、その日のレッスンのポイントを、復唱してもらいます。
そのことで気づいたのですが、間違えのなおらない生徒は「○○しない」と言うのです。
たとえば、「ここは、ミで弾かない」とか、「ここは、つなげない」など。。。
先日は、数ヶ所のポイントを全て否定形で伝えてくれました

それを、すべて肯定文に直して、確認してから、もう一度弾いてみたところ、すべて直して弾けました

脳は、否定形を理解できないそうですが、あまりの効果にびっくり

ここまで顕著なのは、珍しいのですが、弾く前に、考えるということ、とても大切です。
私は、子供の頃、そこが足りなかったなと思うので、伝えていきたいことのひとつです。