時々思うのだけど、私のレッスンを客観的にみたら、わけわからないことを言っていることが多いだろうなぁって
生徒からは、わかりやすいと言ってもらえているのだけど
私のレッスンでの発言は、わかりやすく伝えようと思って、抽象的になってしまうことが多い。
例えば、もっと強くとか、
だんだん弱くしてとか、
もっときれいにつなげてとか、
直接的な言葉のほうが、わかりやすいかもしれないのだけど…。
びっくりして飛び上がるくらい(強く)
だんだん遠くに消えていくように(弱くしていく)
フィギュアスケートみたいに(なめらかに)
といった感じに、伝えていく
始めは、何をいわれているのかわからなかった生徒達も、こんな、抽象的な言葉と、実際の音を聴いたり、実際に手を持って、弾く感覚を伝えていくことで、それが、ひとつの形となって、身についていく
そして、他の曲になっても、この抽象的な言葉で覚えた弾き方は、その言葉を言うだけで、どんな弾き方をするのかイメージできる
実際は、例のような短い説明は少なくて、いろいろ話をしながらイメージをふくらましていくので、慣れている生徒は、どんどん自分で話を広げていってしまいます
でも、そこに、たくさんのヒントがつまっているのです
生徒の広げていったお話から、その曲のイメージへとつなげていくことも、よくあります
そんなわけで、当事者にしかわからない言葉もでてきたりして
でも、これがアンカー(いかりのようにひっかかっていて、それをきっかけに思い出す)になっていくのです。
たくさんの表現方法を身に着けてもらうために、役立つのではないかと思います