マタギ列伝(矢口高雄)の打ち切りっぷり | びょうびょうたる日記

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矢口高雄の初期作「マタギ列伝」をKindleで全巻ゲット。第一部上、第一部下、第二部、第三部、第四部という変則の全5巻。「マタギ列伝」の電子書籍は「マタギ列伝」の紙の半額以下でお得でした。

マタギ列伝Kindle

前半はほんと傑作。40年前の漫画なのにいつまでもすたれない。でも後半だんだん展開があやしくなっていき・・・・・・突然の終了!
「なんだよこれ」ってタブレットを叩きつけたくなるくらいの唐突な結末。いろいろ散りばめてきた気になるエピソードを何一つ巻き取ることなく。。。
で、ググってみたら、何かしらのトラブルがあって打ち切りになったもよう。もったいない。


マタギ列伝

「マタギ列伝」のあらすじとしては、三四郎という阿仁マタギが主役で、仲間のマタギのエピソードも絡める連作となっています。

野いちご落としでは、子熊が野いちごを夢中で食べている間に、親熊がそっと姿を消すという子離れの習性と、三四郎の境遇および銃の腕前、とを対比させています。

ミナグロ始末では、全身真っ黒のツキノワグマを打ってしまったマタギは引退しなくてはならない、という掟に直面する若いマタギを描きます。

マタギ話がたくさん散りばめられつつ、展開も素晴らしいのですが。。。

天才マタギである三四郎が、ある出来事により銃を打てなくなり、鷹匠になりますが、再びマタギを目指すその途中でぷっつり切れています。ほんと口惜しい。でも「マタギ列伝」読む価値は大いにあり。

マタギ列伝(1-1)

マタギ列伝(1-2)

マタギ列伝(2)

マタギ列伝(3)

マタギ列伝(4)