まずはこのサウンドを聞いてください。
ハンガリーのインストバンドらしいけど詳細不明。しかし、スプートニクス、シャドウズなど、いわゆるヨーロピアン・エレキ・サウンド、そのまんま。見た目にも年季が入ってますから、もしかしたら70年代からずっと続けているのかも? ピュアなまでの本物感は素晴らしいですね。
1952年生まれの新津章夫もごたぶんにもれずベンチャーズに代表されるエレキサウンドの影響をモロに受けておりまして、2枚目のアルバム「Petstep」のB面1曲目ではT・ボーンズの名曲「真っ赤な太陽」をカバーしてます。美空ひばり&ブルーコメッツではないですよ。
Side B 19:58 真赤な太陽 (The Red Sun)
裏話をすれば、なぜ新津章夫がこの曲を選んだかといえば、当時、日本の某女性ミュージシャンが「真っ赤な太陽」をパクッテいたのを聴き、「こんなのアリかよ。若い人たちはオリジナルを知らないのか?」となかばプロテストのような気持ちでとりあげたのでした。
新津章夫がギター一本のインストを始めた第一歩はエレキサウンドにあった、というお話でした。なお、今でもスプートニクスやベンチャーズ、そして寺内タケシのシングル版やアルバムは我が家のレコード棚に並んでおります。
このハンガリーのお爺さんたちのサウンド、新津章夫が生きていたら真っ先に教えてあげたかったです。