「冬の夜」 | 新津章夫 Official Blog 《迷宮の森》

新津章夫 Official Blog 《迷宮の森》

謎に満ちた迷宮のギタリスト、新津章夫のオフィシャル・ブログ。迷宮の森 《Forest in maze》

 新津章夫の戒名は「冬琳院日章…」といいます。


 最初、この戒名を頂いた時にはどきっとしました。もしやお上人様は新津章夫の「無印良品BGM」を聴いたことがあるのだろうか、と。


 あとで聞いたところによると、「冬」は物事に整理をつけて蔵などにしまうこと、「琳」は光り輝く音のことだそうですが、正直言いまして、お上人様には新津章夫の詳細な略歴はお伝えしていないはずなのですが、「光のオルゴール」も連想される「琳」という文字もあって、とても驚いた思い出があります。


 さて、「無印良品BGM」は「冬の夜」からはじまります。


 自分の曲に進んで曲名を付けなかった新津章夫は、多くの曲を番号で呼んでいました。それがなぜ、「無印良品BGM」だけが「星」にちなんだ曲名を付けたのかわかりません。


 しかし、「冬の夜」はまさに静かな冬の夜の印象が音に表されています。文部省唱歌にも「冬の夜」という曲がありますが、新津章夫がこれに影響を受けたかどうか、それも今となってはわかりません。


「冬の夜」のポイントはやはりサビのメロディーでしょうね。特徴あるセンチメンタルなフレーズ。ギタリストである新津章夫が、一度もギターを弾いていない曲、というのも珍しい一曲です。


 ちなみに、器材は鍵盤がヤマハのDX7、リズムボックスはローランドのTR909(彼の特徴として全編のプログラムはせず必要部分に応じてアナログで発進させる。手打ち部分も多い)。で、たぶん、効果音シンセとしてKorgのMS-20を使っていると思われます。