新津章夫のデビューアルバム「I・O」が発売されたのは、今からちょうど30年前。1978年のことです。
当時、新津章夫が口癖のように言っていた言葉があります。
「今にシンセサイザーやコンピュータで音楽を作ったり、録音する時代になる」
「そんな時代がやってきた時、ギター1本とわずかな楽器で、こんな馬鹿な音楽を作っていた奴がいたって笑ってもらいたいんでしょね」
「でも、そういった未来のミュージシャンたちは、ギターと多重録音で、このアルバムと同じ音を絶対に作れっこないという自身はあるけどね・・・」
1978年といえば、YMOはおろか、デジタル楽器など存在しない時代。8ビットの“マイコン”が売りに出されたのも、その数年後のことです。
8月19日は新津章夫の、生きていれば56回目の誕生日でした。