最初のエフェクター | 新津章夫 Official Blog 《迷宮の森》

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謎に満ちた迷宮のギタリスト、新津章夫のオフィシャル・ブログ。迷宮の森 《Forest in maze》

~前章からの続き~


 そんなわけで、1970年代初の国産ギターはまだ音がしょぼかったたこともあり、エフェクターを使わないことには、まともな音が出せなかったという状況もあり、新津章夫はファズやワウワウなど、当時出始めたエフェクターに関心を寄せていきました。


 その時、彼の手元にあったのはエーストーンというメーカーから発売されていたファズ(今でいうディストーション)と、僕が買ったワウワウのみ。フェーザー(フェイズマシン)はMXRが出してはいたけれど、とてもアマチュアが買える値段ではありませんでした。


 しかし、ファズとワウワウ自体はすでに完成されたエフェクターであり、それは1960年代のロック・ミュージシャンたちの音を聞けばわかります。


 デビュー・アルバムの「I・O」を録音する段階なって、フランジャーを初めとする様々なエフェクターを手にしましたが、それまでは、とにかくファズとワウワウのみ。しかし、その2つを徹底した研究した結果が「I・O」に収録されている各曲で聴くことができます。


 その代表といえるのが、「迷宮の森」の途中で雅楽が登場するシーンでしょう。あの笙や篳篥(ひちりき)の音も、やはりギターの音を加工して作ったもですが、その直前の「いよっ」(に聴こえる?)の声。これもまたギター音なのです。


 ここで活躍しているのが、件のワウワウ。ジェフ・ベック・グループ時代のジェフ・ベックがヴォーカルのロッド・スチュワートとのかけあいにワウワウを使って、あたかもギターが喋っているように弾いているシーンがありますが、それに触発されて考えたテクニックでした。


さらに、つづく。