意思疎通を上手に図るための
コミュニケーションパターンは大きく分けて3つあります
その中の1つである「フィードバック」をここで詳しく説明しました。
あとの2つは、
「タイムアウト」と「コマンド」
「コマンド」については、 スワレ、マテ、ヨシなど
何らかのコマンドを日常で使っている家庭がほとんどだと思いますので
イメージしやすいかと思いますが
「タイムアウト」は聞き慣れない方も多いかもしれません
ですが、タイムアウトは、
世のすべてのママさんにいますぐお知らせしたいくらい
とても役に立つミュニケーションパターンなのです。
要求吠えが多い
興奮しやすい、落ち着きがない
お手入れや体を触ると嫌がる
そばを離れると不安になる
わがまま
散歩中リードをひっぱっる
家族に唸ったり攻撃的になる
ハウスやクレートの中で騒ぐ
ご飯の催促がひどい
などなど・・・
タイムアウトは、うまくできればすぐにでも
このような愛犬がおりこうさんに変わります。
では、タイムアウトとは一体何なのか?
一番わかりやすく言えば、
「無視」
なのですが、それだけでは言葉が足りないので
もう少し丁寧に言うと、
愛犬の行動に反応せず(ノーリアクション)
間(ま)をあけることにより
愛犬に時間を与える。
というものです。
ノーリアクションというと、一見
コミュニケーションをとっていないかのようですが
そうではなく、
「私はそれを受け入れません」
というリアクションをとる、コミュニケーションといえます。
要するに、
愛犬に好ましくない行動がみられるときに
タイムアウト(それを受け入れない)という態度を示すことによって
愛犬に不快感を与え、通用しないことを学習させる
それと、
愛犬に
自分で気持ち(不快感)を切り替えるための時間を与える
という目的があります。
そして、ここもポイント。
愛犬が好ましくない行動をとっているとき
ママは不愉快な気持ちになるものですが
タイムアウトがうまくなればなるほど
自分の不愉快な気持ちに振り回されない心が養われる
という、大変有り難い作用があります。
どうしても「無視」を続けることができません(かわいそうに思う)
という方がとても多いのですが
それは自分の不愉快な気持ちの整理ができないため
「我慢」することになり、つらくなるのです。
結果が見えないと、不安にもなりますよね。
そういうときは「無視をする」のではなく
「愛犬に時間を与えてあげる」ことを意識するとよいでしょう。
ママと愛犬がストレスをお互いに解決できるんです
こんなに便利なことはありませんね。
ただし、このようなママは要注意。
「愛犬に不快感を与えるのがかわいそう」
「かわいそう」という気持ちになると
愛犬に合わせてしまうので、問題が大きくなりやすいのです。
『問題があるときは愛犬に合わせすぎているとき。だからあなたは好かれない』
実は、
犬は不快感を自分で処理し
気持ちを切り替えることが上手なんですよ。
それはタイムアウトを積極的に使えば使うほど
よくわかります。
さて、
今回はタイムアウトの概要を書きましたが
これだけではまだよくわからないことが多いと思います。
具体的なやり方については、また別のお話で。