前回は「怒る」と「叱る」の違い
そして、怒るよりも叱る(フィードバック)方がうまくいくということを書きました
(*以下「叱る」ことを「フィードバック」と書きますので、意味がわからない方は先に読んでみてください)
「フィードバックするときは言葉を変えるんですか?」
いいえ。
日本で一般的に使われる言葉といえば
「ダメ」
とか
「NO」
だと思いますが、言葉は同じでも構いません
「怒る」は感情的な行動になりますが
「フィードバック」は感情を切り離しているため余裕が生まれ、冷静に対応しやすくなります。
そのため、うまく相手に伝わるように自己調整ができるのです。
愛犬にフィードバックするときに必要なことはズバリこの3つ
「タイミング」
「インパクト」
「リピート」
この中から今回は「タイミング」について書いていきます。
犬は1秒ほどの間隔でしか物事の結びつきを学習できないので、的確に要求を伝えるためにはタイミングが重要なのですが、
怒る(感情が入る)とタイミングにズレが生じます。
人が怒るとき、感情を感じてから相手に怒り出すので、その間とっくに1秒過ぎてしまうのです。
「1秒」とはいっても個体差、状況によってはもっと長い間隔でも学習できますが、細かく言うとキリがなくなるので、
わかりやすく「1秒ルール」とします。
愛犬が行動を起こしてから1秒以内にフィードバックしないと、何に対して言われているか結びつかないので
「何かわからないけどママが怖い。。」ということになってしまいます。
「愛犬が悪いことしたからおしおきでハウスに閉じ込めてます」
なんてことをよく聞きますが、どうでしょう?
効果はゼロ。
それどころかマイナスですね。。。
愛犬の悪事開始からハウスに入れられ嫌な思いをするまでに長い時間差があります。
人の食べ物をつまみ食い・・・
モグモグしているときに「コラ!」と言っても時すでに遅し。
この場合の最適なタイミングは、愛犬が人の物を食べようとし始めたとき。
「食べ始めたとき」ではなくて
「食べようとし始めたとき」なんです。
フィードバックができる人は、感情を切り離していることで状況を冷静にみれるから
(今だ!)というときに「ダメ!」「NO!」が言えます。
タイミングは積極的につかまないと逃しますし
それがわかっててもなお、逃しやすいものなんです。
だから1度タイミング逃したらごちゃごちゃ考えずに見逃して
次はつかむぞ!って覚えておくことが大事。
女性は特に、「なんでできないの?」とか
「ダメ飼い主かも・・」とかいろいろ気にしがちなんですが
「見逃し力」
ぜひ、身に付けましょう!
ところで、フィードバックの言葉は「ダメ」でいいんですか?
「何と言えばいいですか?」というのもよく聞かれますが、これはまた別のお話で。