『え、ママが居なかったら朝も夜もトーストだよ~僕たちどうなるんだ』
『僕達朝、起きれるかなひぇ~KKは7:20、僕は7:45出発』
私が旅立つ前日、KKとゆうちゃんが心配そうな顔で私を見つめています
『大丈夫、大丈夫やれるよ、やれる』
そう言って私は二人の手を握りました
過去に何度か1週間~3週間のスパンで仕事の関連の出張で家を空けたこともありますが、その時には必ず私の両親がいてくれましたしが、今回は違います男3匹、濃い感じでの3人だけのお留守番
『ママ、この1週間は子供達が自立するにはいい機会だよ心配ご無用いってらっしゃ~い楽しんできてねぇ~』
満面の笑顔でタティが送り出してくれた朝日の眩しい朝・・しかし、タティの笑顔を信じて『やれるようにやってるはずだ』と自分に言い聞かせても何故か気になる3人の生活・・・食事はもちろんのこと子供の日常生活に於ける親の出番がとても多いこの国での生活(学校の送迎、習い事の送迎等々)、タティが仕事をしながらどこまでやれるのか不安になる私がいました
そしてなかなか来ないタティからのメールの返事に一人悶々としながら日々布団に潜りこみます
『そうそう、頼りのないのは元気な証拠っ』
どこかで、そう自分に言い聞かせていた気がします
1週間後・・・やるべきことを全て終えて久しぶりに雨空の空港に着くと遠くからオレンジ色のトレーナーとブルーのトレーナーを着て超特急で走ってくる子供達の姿が見えました
『あ~、KKとゆうちゃん』
『ママ~』
『ママ~』
そういうと二人は私にしがみつきましたそして後ろからは薔薇の花束を持ったタティが笑ってこちらを見ています
『お帰り~』
『ええええ、花束っ』
『どうしたの』
そういう私にタティが言いました
『いや、ちょっと変わろうと思って』
思わずタティにムギュっとハグをしましたそして話を聞いてびっくり仰天こちらの3人男子、驚くべき成長をしていたのです
1.【私在】毎朝私が二人を起こした後、マフィン、シリアル等軽い朝食を私が準備し、私が気温に応じた洋服を確認して居間に出しておく子供達はギリギリで家をでる
【私不在】毎朝KKが自分とゆうちゃん、二人分の朝食を作り(サンドイッチ、スクラングルエッグ)、二人それぞれ約束時間の5分前に友達の家のドアをノックする
2.【私在】帰りは晴れても雨でも必ず車で迎えに来ることを期待していた二人
【私不在】毎日タティと3人で歩いて帰宅
3.【私在】毎日の就寝時間も『もうそろそろ寝る時間だよ~』と私が声掛けをしなければ、自分時間を思う存分満喫
【私不在】午後仕事ができないタティは21:00に仕事のために自室に入ると、その後は子供達二人で就寝時間を決める
4.【私在】洗濯物は毎日私が畳んで、個々のタンスに収納
【私不在】洗濯物は自分の分は自分で畳んで自分でタンスに収納
5.【私在】私に声掛けに押されるようにやっとやっていた宿題
【私不在】自分で時間を決めてガンガン宿題をやりテストも高得点を連発
『どういうことそれあり』
花束を抱えて私の頭はポカーンとしてしまいました
『ママがいなくて大変だったよっ』
ではなく、
『全然大丈夫だったよ』
自信に満ちた顔でこちらを見ていますなんたること・・・寂しいような、嬉しいような・・・複雑な気持ちになりました
『ママ、ね、大丈夫だっていったでしょママがそんなに色々やらなくても子供達も自分で自分のことできるよ』
ウィンクして私を覗きこむタティ・・・一本取られました
子供は成長をしているいつまでも子供ではないんですね子供が成長する過程で自分もステップバックし、子供を信じる力が必要なのだとまたまた感じる一日でした
あ、そうそう、前回の記事にあったトウモロコシのその後についての件・・タティが全部茹でてちょっとずつ会社でのランチにもっていったようで全て完食してありましたよトウモロコシのこと気にかけていただき有難うございました
そして最後になりますが、この場を借りて私が不在中、毎朝子供達を小学校・中学校に送ってくれたママ、何かあればいつでもタティに連絡をするように言っておいてと言ってくださったママ達、空港まで送ってくれたママ、何かあればバックアップをするよと声を掛けてくださったママ・・・たくさんのママに支えられて私も子供達も安心して1週間生活できたことに深く感謝します本当に有難うございました両手いっぱいの感謝をお送りします少しずつ恩返しさせてくださいね