子どもの頃、母はよくコロッケを作ってくれた。
コロッケは本当にめんどくさい。
ジャガイモを茹でて潰し、ひき肉と玉ねぎを炒めてジャガイモと混ぜる。
形を作って、薄力粉、卵、パン粉を付けて揚げる。
この、揚げる作業が私は苦手中の苦手。
少ない油で揚げようとするから悪いのか、揚げている最中に割れてきて、ベチャベチャの油まみれコロッケを何回作ったかわからない、、( ; ; )
冷凍コロッケも、割れてしまう始末。。
油はコロッケ半分くらい浸かるくらいあれば割れないよ、と、母は言っていたけど、半分くらい入れた時も割れたような。
母は揚げるのがうまかったのか、サクサクホクホク、甘くないコロッケにトンカツソースをかけて食べるのが何よりご馳走だった。たくさん作ってくれたから、おかわりも良くした。
イカも捌いてイカリングもよく作ってくれた。
当たり前のように、家で母が作る揚げ物を楽しく食べていた。
私は、、?と、考えると、揚げ物が苦手、コロッケ割れたっていうトラウマから、コロッケは年に一回すら作らない。
唐揚げも、何だかベチャッとなりがちで、どうも手が出ない。
唐揚げは年数回やるけど、たまにしかやらないから、上達しない、、泣
手仕事、手作りが好きな割に、揚げ物はつい避けがち。これは課題。
身体には良いかもだけど、たまには買ってきたコロッケじゃなく、あの衣の薄い、ジャガイモが甘くない、サクサクのコロッケが食べたくなる。
あれはどこにも売っていない。。
今年は挑戦してみよう。
油を多めに使って。一度にたくさん揚げようとせずに。。
今では母は何も作らない。
毎日宅配のおかずを食べて、ご飯も炊かずに、お茶も淹れずに、生活している。
毎日淡々と。10年以上。
あれほど毎日料理や編み物をしていた姿は、幻だったのかと思うほどに。
昔ポロッと言っていた。
お母さん、掃除は好きなんだけど料理はあんまり好きじゃないのよね。
え?こんな毎日しっかり一汁三菜、果物も糠漬けもしてるのに、、そうなんだ、と、衝撃を受けた。
子どもや昭和の父親の為、頑張っていたのだと思います。
私も、今突然1人になったら、料理へのやる気はガクッと落ちる気がします。
やっぱり誰かが食べてくれるから、料理って頑張れたり、工夫したりするもんなんだなと。
それでも、やっぱり1人だとしても、毎日宅配弁当はどうかと思う。
精神的な病は人間をここまで変えてしまうのかと、恐ろしくもなる。
それでも、体は元気に1人で生活している母は偉いと思う。
色々あるけれど、子どもの為に、頑張ってきた歴史に嘘はない。
理解できない事だらけだけど。。
母は昔2回ほど梅干しを作って、土用干しをしていた。
その姿が凄く今、目に浮かぶ。
私も3年前から梅干しを作る事が楽しくて、今年も3キロ漬けた。
今はどこでも梅干しは買えるし、昔ながらのしょっぱい梅干しは敬遠されがち。
でも、あの一粒、どれだけの薬効があるか。売っていない、添加物や余計な甘みの無い貴重な手作り梅干し。私は続けていきたいな。
すっぱくても、つけた後甘くする方法もあるし、色々梅仕事は楽しみたい。
自然から離れた生活にどうしてもなりがちな現代の毎日。
季節のものを取り入れて、今年は梅があまりならなかったな、とか、梅雨明けを待ち望む気持ち等、、。
手仕事をするからこそわかる事があります。自然が色々と年々良く無い方へ向いている気もするけど、自然の食べ物で生かされている以上、向き合うのをやめたら終わりと思う。
30.40代になってやっとわかる、母がやってきた家事の意味。
うるさいと思っていた小言や毎日淡々と繰り返されてきた衣食住。
子どもはやっぱり親を見ている。
真似をするのではなく、自然と同じようなことをしてしまう。
だから、自分の生き方も、娘達は学んで、良いところは取り入れ、悪いところは反面教師で学んでほしい。
この先の日本は何だか生きづらい国になりそうで、先行きが不透明だけど、自分が好きな事、ワクワクして生きて行ってほしいな。。

