設定変更手帳の先日のお題が
どんな楽器の音が好きですか?
でした。
 
 
 
 
 
それで思い出した事がありました。
 
 
私、少し黄味がかった白・・・つまり

 

「アイボリー」が好きなのですが
 
ある時期まで私、
 
「アイボリー」って、「生成色」だと思っていたのです。
 
 
 
アイボリーの陶器も大好き。食器棚に入りきらず、部屋の本棚にまであります。笑
 
 
 
 
だけど、この本を読んだとき、初めて
 
アイボリーは「象牙色」だと知りました。
 
「白」の名前というよりは、「黄」の名前なのかもしれない。
 
 
 
 
私が小さい頃から通っていたピアノ教室には2台のグランドピアノがありました。
 
普段の練習に使う真っ白の鍵盤のピアノと、
もう一つ、先生が宝物のように扱っているピアノがありました。
いつも閉ざされていてカバーが掛かっていました。
 
 
「これは象牙なの」「もうダメなのよ」と先生はいつも言っていました。
 
象牙は、もうダメだと。
 
小さい頃の私に「禁断のピアノ」感をものすごく植え付けました。
 
もう作られない、特別なピアノでした。
 
発表会が近付き、2台のピアノで演奏する二重奏の時だけに使われます。
 
私も何度かそのピアノで弾きました。
 
 
 
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白?黄色?
 
 
 
真っ白のピアノとは見た目も全然違います。
ちょっと黄色い、確かに歯のような感じ。
色も均一じゃない。
 
弾くと独特のひんやり感がありました。まるで石のような。
人工物の鍵盤と、天然の鍵盤の違いが指先から感じられます。
 
 
普段のピアノで慣れている私には、鍵盤の感覚がずっしりと重たく感じました。
でも鍵盤を押し込むととろん、と落ちて音が鳴ります。
 
 
ずしっ、とろん、ぽろん。
ずしっ、とろん、ぽろん。
 
 
こっちのピアノを弾くときはドキドキしました。
 
 
禁断のピアノ。
何か悪いものを弾いているような・・・
 
 
でも、自分が記憶に残っているシーンは
全部、象牙のピアノで弾いている場面ばかりです。
 
 
先生は、わざわざ会場に象牙のピアノを運び、
それで弾かせてくれました。
 
 
実際にいい音だったかどうか、普段のピアノとの違いは全く覚えていません。
でも、この指先で感じた象牙の触感と、あの独特の黄色い白色は、(白い黄色かな?)とってもよく覚えています。
 
すごく、好きでした。
 
 
楽器って、動物を素材にして作られたものもたくさんあります。
 
 
現代では性能の良い人工物がたくさんできてきたけれど、これまでの素晴らしい音楽って動物や自然との共演だったんだと思います。動物愛護により、今はかなり減ったけど、それが「悪い事」だとは思わない。
 
だって、これほどまでにまだ、肌と肌の触れ合いが残っているんですもの。
生き物同士の触れ合いが。。
 
 
作るために殺す、というのはもちろんもうどうかと思うけど。
死んだものの素材を活かす事は、素晴らしいと思うんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
私が生まれた年に、生まれたこの歌のおかげで、
私は3歳からピアノを習うことになったみたいですが(笑)

(父が好きだったらしい)

 

 

 
ピアノが弾けないから
この心が伝え切れない
 
 
っていう意味が、昔はよくわからなかったんですが
 
 
でも、確かにピアノは楽器の中で一番、感情の隅々まで表す事ができる楽器な気がする。
 
繊細で、華奢で、こぼれるような粒々のポロポロ、パリパリした音。
 
今の気持ちにぴったりの音を、まずは一粒。
 
その粒々を繋ぎ合わせたら、歌(旋律)になるのかもしれません。
 
 
 
 
 
 
と、ノートを書いていると思います。
 
立派な歌を作ろうとせず、
「今」を一粒一粒集めていく。
 
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ちなみに「もしもピアノが弾けたなら」をyoutubeで伴奏しているピアニストの清塚さん、先日クラブハウスでずっとピアノ弾いて流してくれてて、思わず聞き入ってしまいました♡
 
一つの質問から、これまでのいろんな事が繋がってくるのもまた、「旋律」みたいだな♡
 
 
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