先日知人から、不妊治療されている方から受けた相談内容のことで、対応の仕方についての相談がありました。
その方は私が不妊の経験があったことや、自助グループを作り活動をしていたことも知っていたのです。
ずっと触れることを迷っていた不妊について。
ちょっとその当時の自分を懐かしくも感じながら、ずっと見ないようにしていた自分でしたが、でも今伝えたい…と思い、覚悟を決めてブログに書くことにします。
本当は、2022年の4月に不妊治療が保険適用されてから、ずっと気にかかっていました。
何を???
不妊治療を始めた女性の方々のこころのことが…。
私は結婚後2度の流産を経験し、結果結婚後6年子どもがいない状態を経験しました。
私にとって「結婚したら子どもが出来る」というのは、当たり前のことと思っていました。
そんな私が2回とも8週目で流産。
ショックでした…
1回目は会社帰り、電車に間に合わないと全力疾走した翌日。
あの時なんで走っちゃったんだろう?
あの時次の電車にしておけば流産しなくて済んだのでは??
なんであの時お腹に赤ちゃんがいるのに気づいていたのに、大事にしなかったんだろう…。
何であの時…
何であの時…
と自分を責め続けていました。
ずっとずっと自分を責めました。
せっかく私を選んでこの世に産まれてきたいと思ってくれた気持ちを踏みにじんでしまったような気持ちで、本当に辛かった。
赤ちゃんの泣き声や子どもの声を聴くと、なんだか責められているような気がして…。
本当に本当に辛かった…
流産が原因だったのかは分かりませんが、その後夕方になると体がだるくなり仕事をしていても集中力がなくなる症状が続いて…。
仕事はあまり人の入れ替わりがなかった職場だったのですが、なぜだかその時期だけ辞める人が多く、新しい人が入っても続かず…
結果、その分の仕事がかなりの負担で私に降りかかってきていました。
今まではガンガン仕事をこなしていたのに、思うように仕事が出来ない自分を責めるようになりました。
私の結婚と同時に父が病気で他界したこともあり、実家の母のことも気にかけなくてはいけなくて、新米主婦で家事もこなさなくてはいけない状況に、いっぱいいっぱいだったこともあったと思います。
その時には結婚して3年経ってきたこともあり、この忙しい職場でまた妊娠しても、流産してしまうかもしれない…という不安もありました。
保健師という仕事は好きではありましたが、もう良いかって思うようになり退職。
しばらくのんびりしていたら、また授かるかなあって期待する気持ちも強かったです。
その想いは叶い、妊娠が分かりました。
今度は家でのんびりしているし、大丈夫だろうて思っていました。
その結果の流産。
今回は本当に大事に大事に、気を付けて気を付けて生活していたので、全く身に覚えのない状況での流産。
前回以上のショックを受けました。
医師からは3回流産したら不育症と診断されると聞きました。
不育症??
何それ??
私には初めて聞く言葉でした。
でも、診断されたら何か治療をしてもらえるってこと?
と期待する気持ちが大きくなったのを覚えています。
色々不育症について調べてみるも、なんと20年以上前には治療法はなく、ただ診断されるだけということが分かりました。
医療は患者の味方くらいに考え信頼していた私にとって、治療法がないという事実は衝撃でした。
今回調べてみましたが、原因としてはいくつか考えられますが、はっきりこれと断定でき、治療できるケースは今も少ないようですね…。
からだに何か問題があれば、病院に受診すれば治ると信じていた私にとって、この流産の経験は絶望的な出来事でした。
治療法がないってどういうこと?
何も出来ないなら、次も流産するかもしれないってこと?
じゃあ私は一生子どもが授からないってこと?
結婚したら子どもがいて当たり前なのに、それが出来ない私ってなんてダメな人間なんだろう…
みんな当たり前のように子どもが出来、幸せそうなのに…
なんで私は幸せになれないんだろう…
大好きな父が結婚式の2週間前に他界するという、受け入れがたい、辛い現実を経験した私。
父と一緒にバージンロードを歩けなかった寂しさが思い出されてきます。
胸がギューッと痛み押しつぶされそうです。
私はきっと幸せになれないんだ…。
私は生きている価値のある人間なんだろうか?
本当に寂しく、辛かった…。
そんな時雑誌に、不妊カウンセラーとして活躍されていた矢野ゆきさんという方の特集記事を見ました。
不妊カウンセラーなんて仕事があるんだ~
この方なら私のこの辛い気持ち何とかしてくれるんじゃない?
何とか救って欲しい…
この辛い現実から抜け出したい…
でも、雑誌に載った方に直接コンタクトを取るなんてそんな大それたこと…
正直迷いました。
ただこの方と話をしてみたいという想いの方が勝ち、電話をかけている自分がいました
突然の電話にもかかわらず、矢野さんはとても優しく、丁寧に対応してくださり、
「勇気を出して電話をかけてくれてありがとうございます」とまで言ってくださり…
もう本当にホッとしたのを今でも覚えています。
電話を切ってから号泣
優しい声と言葉に癒されました…。
矢野さんから、今度名古屋で自助グループの集まりがあるので参加してみないかと誘っていただき、思い切って行ってみることにしました。
ここまでで結構な量になってしまいましたね
続きは次にしますね。
さあこの後の私はどうなっていくのでしょうか?
お楽しみに