グラン=テスト地方

オー=ラン県 Colmar(コルマール)

 

こんにちは!木蓮です。

我が家のブドウもすっかり色づき、糖度も高くなってきました。この甘いブドウが大好きなニワトリたち。

毎日、おこぼれが欲しいようで、ブドウを摘む私の周りをうろうろ……。

 

なんだか、すっかり秋になりましたね。

写真は、昨日訪れたオーヴェルニュ地方のVichy(ヴィシー)の駅前。皆さん長袖に上着を着ていて、朝晩が寒い!

 

 

さて、今日は前回の続きとして、Colmar(コルマール)のお話です。しかし、コルマールの説明というより、せっかく本を読んでくださった皆さんに、こんな話題を書いてみたいと思います。

 

 

私が10年前にこのブログを書き始めた頃、まだまだ「フランスの小さな村」情報が少なく、私自身、自分の住むオーヴェルニュ地方を旅することで精一杯でした。

 

ところが、今では、多くのまとめサイトが登場し、それこを、ネットを開けば、どこにでもいける時代。

Google Mapがあれば、困ることもありません。

 

正直なところ、私のブログなんて非効率な自分の旅日記を書いているわけで、もっとわかりやすく、「必要な情報」が書いてあり、「効率よく街や村を回るサイトが沢山ありますよね!

 

以前、アフィリエイトをやっている友人と話をしていたら、「そのほうが検索エンジンにひっかかる」と教えてくれました(*^_^*)

 

 

確かにそのほうが、きっと読みやすく、必要な情報以外を読まなくてもすむのだろうなと思います。

 

それこそ、時間のない現代人には、そのほうが向いているのかもしれません。

 

しかし、私は自分が旅をしていて、「行く場所や食べるもの」を完全に決めてしまう旅は楽しくありません。

いつのまにか、「ミッションをコンプリートする」こと自体が「旅の目的」になってしまうからです。

 

もちろん、そういう旅をされたい方は、きっと楽しく、嬉しいことでしょう。

 

ですが、100点満点の旅でなくても、案外、一緒に旅した仲間と話すことは、「道に迷った」とか、「バスが来なくて腹が立った」とか、「なんか、あれ美味しくなかったねー」とか…。

 

思っていることと違ったことが、いつまでも記憶に残り、その話で何度も盛り上がってしまうことがあるのです。

 

 

一見、運が悪かったなと思うことでも、時が経てば、いい思い出に変わったり、逆にラッキーなことが起こったりします。

 

あっ!美味しそうなケーキ屋さんがある!

だったら、別に有名店でなくても、食べてみようかなとか、気の向くままに……。

 

 

旅は決して「正しい道」をたどることだけが楽しいわけでなく、偶然入ったレストランが美味しくて、「まさか、あんなに美味しいと思わなかった!」と、3日間通い詰めた話のほうが、聞いていても楽しいなと思います。

 

「それどこだったの?」

「いや……、もう一回行ったらなんとなくわかるかも」

 

そんな旅でいいんです。

 

すべてが思いどおりにならなくても、「また、次に行くときは、こうしよう」と、次の計画を考えるのも楽しみの一つ。

 

 

偶然通りかかったウエディングドレスのショーウインドウが、とても素敵で足をとめました。

 

 

そう、旅は「人を満足させる」ものでなく、「自分のために旅をする」のだと思います。

その上で、みなさんに喜んでいただけたら、とても嬉しいことですが……。

 

もちろん、みなさんもきっと楽しい旅をなさっていることだと思います。

 

ですが、ちょこっとだけ道を外れ、入る予定でなかった店や美術館、食べる場所を決めてなくて、変な時間に入ったカフェで偶然食べたクロックムッシュ、道に迷った先で見つけた美しい景色を楽しんでみてくださいね!

 

決して、マニュアルどおりの旅をすることが、楽しいわけではないのですから……。

 

ってことで、今日のコルマール散策はこの辺で。

よろしければ、こんなちょっと変わった私の本を読んでみてくださいね!

 

 

新刊「フランスの小さな村だより 12か月」

送料はかかりますが、こちらは私のサイン付きポストカードを全員にプレゼントしています。

 

それでは、また次回。