ノルマンディー地方

リネン(フラックス)畑のある風景

 

こんにちは!木蓮です。

しばしのお休みをいただき、ノルマンディー地方を旅してきました。

ノルマンディーを中心に旅するのはこれで3回目。

いつもは、チラッと立ち寄るだけなのですが、今回はじっくりとノルマンディーを楽しみました。

 

おっと、その前に!!

以前からご質問の多かった「エルダーフラワーコーディアル」のお話。

「かもめの本棚」にてコラムを更新しています。

フランスのレシピを元に書いていますので、よろしかったらご覧くださいね!

 

 

さて、ノルマンディー地方の旅。

今回はどうしても、一度見てみたかったフラックス(フランス語ではLin)畑が見れないか考えていました。

ご存知の方も多いと思いますが、インテリアショップで売られているオシャレな「リネン」と呼ばれる布は、「亜麻」のことで、実際「麻」には多くの種類があります。

 

「リネンの畑が見たいのですが……。」

 

行く先々のシャンブルドットの方に尋ねてみても、「まだ早すぎるわよ!」と笑われる始末。

「7月に来なさい」と言われたのですが、なかなか諦めきれない私。

正直少し早いとは思いましたが、6月末に咲くと聞いたのにな~と残念に思っていました。

 

 

 

 

前日、エトルタ近辺に宿泊し、行ってみたかった村へ向かう途中、「あれはなんだろう?」とずっと気にしながら眺めていた植物。

 

 

 

 

「これ、もしかしてリネンじゃないかな?」

そう思い車を停めたところ……。

 

 

 

 

ポツン、ポツン……と、小さな青い花が咲いていました。

もう、これだけで感激です。

 

実はある村で、Doudevilleという村で行われる「Le LIN en FÉTE(リネン祭)」のチラシを見つけた私。そのため、ちょっと遠回りして、このDoudeville近くの畑を通り過ぎることにしました。Doudevilleは『Capitale du Lin』と呼ばれるリネンの街。

 

しかし……。

その辺りを訪れても結局、ほとんど青い花は咲いていなかったのです。

 

ところが、あまりにしつこく私を見かねたのでしょうか?

神様が私にプレゼントをくれました。

 

ある朝、シャンブルドットから次の村へと移動中、なぜか目の前の道が冠水し通行止めに……。

今年はとにかく雨の多いフランス。そのため、川が増水してしまい迂回路へと走ると……!!!!

 

 

 

 

「あっ!咲いてる!!」

 

 

 

 

話によれば、この光景。どうやら1週間くらいしか見ることができないらしいのです。(お詳しい方教えてください!)

それなら、それで本当に貴重な景色。

 

 

 

 

 

 

花が繊細なので、いろいろな方法で撮影してみましたが、結局これくらいしか撮れなくて(涙)それでも、本当に満足、満足。

まだまだ、メインはたくさんあるのですが、今回はこんな美しい青い畑をお届けしました。

 

 

 

 

観賞用の美しい景色ではありませんが、実はリネンの原料となるフラックスはここフラン・ノルマンディー地方からベルギー、オランダで栽培されるとのこと。この美しいリネン畑を見れたことに心から感謝しています。

 

実は今回の旅、ずっと雨マークだったのですが、なんともいいお天気に恵まれました。しかも!!雨が降った場所はあの「雨傘」の街だったという……(笑)

それでは、また次回をお楽しみに!