2021年から2022年
約1年間かけて
多次元数秘術を学ばれた広島在住の伊藤文さん
スペインの有名の建築家 アントニオガウディの生涯を数秘術からレポートしてくれましたのでご紹介いたします。
ガウディの生涯に向き合いながら彼女自身も
葛藤を感じながら書かれたであろう秀逸なレポートとなっています。お読みいただけたら嬉しいです。
Antonio Gaudiy Cornet
〈生年月日〉1852年6月25日
〈職業〉建築家
〈出身〉スペイン、カタルーニャ
〈国籍〉スペイン
〈主な建築物〉サグラダファミリア
グエル公園、カサミラ など。
〈人物〉
アントニオガウディはスペインカタルーニャ地方のタゴラナ圏に生を持ち、銅板を加工して鍋や釜を作る銅細工職人の家系に産まれました。
そのことは空間を把握するという建築家としての素地となったと考えます。
ガウディは六歳になるまでに、小児性リウマチにかかり痛みがひどいため外で遊び回る幼少期とは、無縁でした。そのため自然の造形成り立ちなどを注意深く観察する習慣を身につけ才能を大きく開花させるきっかけとなります。
1873年から1877年の間バルセロナ建築高等技術学校で建築を学び1878年4月に建築士の資格を取得します。同年にパリ万国博覧会に出展する手袋店のためのショーケースをデザインし、この作品を通しガウディの才能を認めた富豪エルセビオエルとの出会いにより人生の転機を迎えます。
グエルはその後ガウディの代表作グエル公園やグエル邸、コロニアグエル教会地下聖堂の依頼者となります。1883年にはサグラダファミリアの専任建築家に推薦されその生涯を終えるまでサグラダファミリアに全てを捧げます。
【Birth number 2-11】
(※根源的なエネルギー、生来の性格、資質、潜在的な才能)
2 受容 協力 バランス 感受性 平和的 繊細さ
11 霊的素質 何かを一瞬で捉える霊的な力
〈与えられた環境を重要し感受性の鋭さを活かす〉
2:
ガウディは幼い頃に小児性リウマチを患い全身の痛みとの戦いを虐げられますが、2の重要するという生来の性格を持つガウディはその状況を受け入れ安静に過ごさねばならなかったからこそ独自の視点から世界を見ることを学びます。
周囲を眺めることしかできなかったことから何時間も、石や植物、花や虫、動物を観察していたガウディですが、この行動は自然に魅了されるきっかけとなり自然からの恩恵に気づいたことはその後の建築家へと捧げる美的センスにも大きく繋がっていくことになります。
ここにも、2の豊かな感受性があるからこそ気づけたことだと紐解けます。
11:ガウディの作品はどれも独創的な芸術性にあふれていますが、中でもサグラダファミリア大聖堂の構造アイディアには11の芸術性の高さや霊的インスピレーションを感じる潜在的な能力が発揮されていることを強く感じます。
大聖堂のそびえ立つ塔の内部には84分の筒状の鐘が吊り下げられており、鐘楼という役割として設計されていますが、聖堂内に設置されたピアノの鍵盤を弾くと鐘が鳴りバルセロナ中に響き渡る予定です。
ガウディの構想は各箇所のファザードに巨大なパイプオルガン、打楽器を設置し聖堂内の鍵盤でそれぞれの楽器を演奏するというもので、聖堂内には1500人の聖歌隊席を設けており、音楽の共演を夢見て設計されています。
大聖堂はガウディの構想上、楽器そのものであり奏でられた音楽は神に捧げるためだとガウディは言います。
この壮大な計画は11の天才的なひらめきや鋭い感性、霊的なインスピレーションを使いこなせずには成り立たなかったことでしょう。
理想の形に向かって曲げることのない意志もまた、ガウディの亡くなった今現在も未完のサグラダファミリアにより受け継がれています。
【Destiny number 5-14】
(※社会的役割 使命や目的)
5:自由 変化 冒険 不安定さ 刺激 拡大 欲求 刺激をもたらす役割
14:両極の相反するものを統合し完成させる
頭脳明晰
ガウディは内気で気難しく、複雑で繊細な性格だったそうで確立した規範とは上手くやって行くことができず芸術性豊かだったからこそ絵画や建築に強く惹きつけられます。
中学時代に二人の親友と出会いますが、この二人が建築家としての才能に気づきガウディに建築家になることを強く勧めます。
ディスティニーに5を持つガウディは、その後建築家となり作品をとうしてその役割を全うして行くことになります。
サグラダファミリア大聖堂には年間で約230万人の人が未完の建造物であるにも関わらずその姿を一目見ようと訪れます。
誰もたどり着けない世界観を生み出したガウディ。
多くの人々がの感性に直接触れたいと世界中から集まります。
5の持つ人々を喚起し刺激をもたらす役割に合致します。
もう今はこの世には存在しないにも関わらず人々を今も尚、喚起し続けていることに私自身も感銘を受けた内の一人です。
14の頭脳の明晰な部分を持っていることは分析力が必要な建築家のガウディにとって強みだったと言えます。
【Soul number 1-10】
(※魂の求める本能的欲求、欲望)
1:男性性 想像力 行動力 開拓者カリスマ性
インスピレーションを受け取る
10:創造力とオリジナリティ、霊的洞察力を革新的に使っていく
ガウディは、「カテナリーアーチ」や「双曲放物線」などの画期的な構造システムを生み出し、建築家たちに多大な影響を与えました。
またそれまでの無機質な建築スタイルから脱却し自然のありのままの造形を取り入れた建築フォルムを生み出し、それはいわば「ガウディ様式」とも言われ独自性を見出しました。
ガウディの生み出した放物線状のアーチ構造、通称カテナリーアーチは内部の仕切り柱などを必要とせず600m²近い巨大な空間を作り上げることを可能としましたこのことはまさに革新的なソリューションで建築業界において大きな革命だったと言えます。
発明的なアイディアにより独自性を発揮し時代を開拓したことは一のカリスマ性が示されています。男性的で行動力があったということもあり建築業界を開拓していたガウディー自身が一番自身の湧き上がる欲求を理解していたことと読み解くことができます。
また「10」の創造するというエネルギーを革新的に使っていく側面もバース2の豊かな感受性の才能が相乗効果になって開拓者に至るまでの道順に左右したと紐解けます。
【Personality number 4-13】
(※表面的な性格 社会的にまとった仮面 七歳までの養育者の影響)
4:安定 形成 継続 物質 現実的 誠実 頑固さ
安定を与えられなかったからこそ安定を求める
作品に対し、努力と失敗を繰り返し、全てのことを試さずにはいられず工房を実験室へと変えるなど現実的な結果を見出すことに専念したエピソードがあります。幼少期にガウディの育った田舎町の常識から来ると考えられています。みな仕事熱心で材料やエネルギーを大切にする現実的な人々の中で育ったという文献が残っており、資源を大事にしながら努力を怠らない姿勢は置かれた環境からの影響が大きかったと感じ取れます。「4」の努力を惜しまない姿勢は、幼少期の環境も手伝って育まれていたのでしょう。それから時をへて、菜食主義だったガウディは四旬節という40日間の断食を行い死に直面してしまいます。
ガウディのカトリック信仰に対する思いは切実でありそれを絶対的にしなければならないと思いこみました。宗教批判ばかりしていた自分を悔い改めようとし、神に導かれることを願ったわけですが「4」のもつしなければならないという規律のエネルギーからの解放の課題をガウディも課せられていたと言えます。
「13」の生と死の課題もここで大きく関係していると言えます。バース2-11と霊的なインスピレーションを感じ取ったりディスティニーに5-14と自由や変化を求めるといった側面を持つガウディが4を持ち合わせていることは、ガウディにとって葛藤を自分の内側に抱くことも多々あったのではないかと推測出来ます。
【Realization 7】
(※人生における可能性 人生の最終目標)
7: 知性 分析 内的情熱 孤独 洞察力 観察眼
24歳の時に兄と母を同年に亡くし、その怒りから神などは存在しないと宗教批判が始まります。
サグラダファミリア大聖堂の設計担当を任されることが決まったことをきっかけに、神の存在と向き合わされることになります。
宗教建築を手がけるにあたり、自分と向き合い神の声が聞こえるのを待つようになったガウディーは、神の声を聴かなければ建築家としてこれ以上仕事を続けることは無理だと思う程、神への意識が目覚めることになります。
「7」持つ猜疑心と内的情熱がガウディの中で強く存在することを感じます。何かを極端に疑い何かに極端にハマる傾向を持つ7ですが、割り切れない思いからくる感情を軽くすることがガウディにとって重要だったのではないでしょうか。
又、7は割り切ることができず探求をし続けるエネルギーを持ちますが、鋭い知性や洞察力、研ぎ澄まされた観察眼をガウディは持ち合わせていただけでなく、努力の上にその能力を発揮することに力を注いだと考えます。
究極なものを求める探究心をrealizationに秘めていたからこそ、ガウディの作品は完璧で美しくそして見る人の心に感動を届ける事が出来るのだと頷けます。
Part2
に続きます。