事あるごとに食べたくなるラーメンがある。

実家があった山口県周南市のラーメンだ。

 

色々ラーメンを食べても、何故か、あれに近い味がどうしてもない。

 

汁は濃い茶色で見た目は味が濃そうだけど、実際はそれほどでもない(その日によったりするけど💦)

油はあまり浮いていない。

 

一口汁を飲むと、醤油とダシのうま味が口中に広がるけど、何かの出汁の味が際立つわけでもない。

 

麺は極細で、今まであんなに細い麺は他では見た事ないほど。

だから猫舌の私の麵はすぐに伸びてしまう。

 

上に乗っているのは、細かく刻んだ分葱ともやし(昔はネギももやしも、もっと極細のものだった)

そしてサッパリだけど味がしっかりしたチャーシュー。

 

メンマは乗ってたかな?忘れた。

 

このどこにもないラーメン、第一スター、第二スター、第三スターと、市内に三店舗ある店で食べられる。

でもうちの家族はもっぱら第二スターで、他で食べた事はなかった。

 

 

ただ私の記憶の中でそれより美味しかったのは、高校の学食だ。

 

お弁当を早弁して、よくお昼に食べに行った。

育ち盛りの高校生にとって、ラーメンなんておやつみたいなものだったからね。

 

 

 

ある日、テレビを見ていたら、全国のラーメンが日本地図になって出てきた。

 

思わず山口県を見たら、私の実家の辺りに「スター系」という文字が!

 

どうやらこの地区だけのものらしく、東京の醤油ラーメン店に修行に行った店主が戻って始めたらしい。

 

私はこんなに美味しいと思うのに・・・でも地元でのラーメンランキングではさほどランクは高くない。

今は色んな種類のラーメンがあるからね。

 

 

 

なぜ私はこのラーメンにこんなに執着するのか?

 

たぶんそれは、母のせい。

 

私がお腹にいる時につわりが酷かった母が唯一食べれたのがこのラーメンらしい。

 

ほぼ毎日・・・

 

だから「私」は、ほぼほぼこのラーメンを原材料として作られた。

そりゃあ恋しいはずだ。

 

 

2022年の年明け以降、山口には行っていない。

まだ色んな思い出が強すぎて帰れないでいる。

 

またそのうちに旅行で訪れて、遠い親戚と友人に会い、永代供養してもらったお寺にお参りして、第二スターのラーメンを食べる。

これが目下の私の夢だ。

 

 

 

先日見つけたバッタの抜け殻

どこが頭だ?

それにしてもすごいガニ股だね (^^