昨年生まれた稚魚の中に、一匹だけ、ひときわブルー感が強くて美しい子がいた。
見つけた時から、この子はガラスの水槽に入れようと決めていた。
思った通り、ガラス水槽で見るブルーちゃんは本当に綺麗な水色だった。
身体全体が光の中で水色に透けて、特にヒレが美しかった。
青と言うより水色に近い色で。
どんな大人になるのだろうと楽しみにしていた。
ところがこのブルーちゃん、今まで見た事ないほど超怖がりなのだ。
隠れる場所もあるのだけど、たぶん、ガラス水槽もこの子にとっては落ちつかないのだろう。
水換えの時を始め、何かあるたびに、この小さな身体から、怖くて必死な感じが痛いほど伝わってくる。
この子が大きくなった姿をガラス水槽で見たい!と言う私の欲と暫く戦っていたが、その必死な様子があまりにも気の毒で、結局、黒いボックス水槽に移した。
移動して1か月くらいは、片隅にある水草に隠れて全く出てこなかった。
こちらから近くに餌を撒いてやらない限り、餌を食べに出てくることもない。
本当に見事に引きこもってしまった。
まるで今までの恐怖を癒すかのように・・・
そんなブルーちゃんも一か月を過ぎる頃からやっと時々出てくるようになった。
今はこうして普通に皆んなと泳げるし、餌の時も元気に寄ってくる。
元気になってくれて良かったよ。
あなたの為に特別に餌をまく必要もなくなって。
でも未だに私としては、ブルーちゃんをガラス水槽の中で横から見てみたい。
今でもあの美しい水色なんだろうか?
残念ながら以前の画像はうまく撮れなかった。
きっと以前いたメダカの青大将の子孫だね