ここ暫くは従弟の事で忙しい日々だった。

 

従弟は退院し、彼女の近所にウィークリーマンションを借り、療養を続けている。

うちからはちょっと距離があり、毎日は行かないにしろ、通うのがちょっと大変。

他の用事も重なり、外出する毎日でちょっと疲れてしまった。

 

今日は家にいると決め、沢山の時間を水槽を見て過ごしていた。

 

 

先日、車で従弟の所に行った帰り、彼女からメダカとエビちゃんを養子にもらってきたのだ。

 

あれからメダカ兄弟の喧嘩がエスカレートし、怒ったメダカ母はついに、クリアファイルで水槽を区切ってやった。

隔離した直後、末っ子のいじめから逃れた長男は、まるで肩で息をするように疲労困憊していた。

限界だったね。

 

隔離された二匹はクリアファイルを通してボンヤリ見える相手の姿が気になるらしく、お互いに姿を追いかけたりしている。

そして暫くすると、クリアファイルの下に出来る隙間からどちらともなく移動したらしく、気が付くと、また仲良く二匹で並んで知らん顔しているのだ。

 

好きなんかい、嫌いなんかい!

 

 

 

結局、従弟の彼女の家から、メダカ5匹を養子に迎えることにした。

 

そして最初に水槽に移したときの反応と言ったら!

 

2匹と5匹が向かい合ったまま、暫く固まってしまった。

メダカ兄弟(白メダカ)、いきなり入ってきた黒メダカさんに、「あんた達ダレ?」

水槽に移された黒メダカは、「ここは何処?」

両方とも、目が点・・・

 

数秒後、ゆっくりと挨拶を交わしたメダカたちはやっと泳ぎだした。

 

新たに加わった黒メダカ軍団は、沢山のメダカたちと生活していたからとてもタフだ。

餌をあげると同時に、黒メダカ軍団が息もつかずにガッツいて食べるものだから、今までおっとりと食事していたメダカ兄弟は負けじと早食いになってしまった。

 

翌日に黒メダカさんの一匹が天に帰ってしまったが、残りの4匹のうち体の大きなメダカが徐々に水槽のボスになりつつある。

 

36センチx17センチの小さな世界の中にも社会があり、日々の生活の中から上下関係や秩序が生まれつつある。

 

 

そして、黒メダカと一緒に養子に来たのは、エビちゃん達。

 

10匹以上はいたと思うけど、今は5匹くらいしか目視で確認できなくて、ちっちゃなエビちゃんは見つからない。

このエビちゃんがまた癒しなのだ。

沢山の足を動かしながら結構な速さで移動する姿が何とも可愛い。

 

 エビちゃん専用の餌も買ってあげたのだけど、エビちゃん、餌になかなか気が付いてくれない。

そのうちに黒メダカ軍団の親分がエビちゃんの餌を見つけて、真っ逆さまになりながら、赤玉土の間に頭を突っ込んで、エビちゃんのご飯を食べている。

 

そんな黒メダカの親分のウンチは黒くて太くて立派だ。

逞しいね、親分。

 

そのうちメダカ兄弟も逞しくなって、立派なウンチをしてくれるかな。

 

 

 

今でも、朝起きると、水槽からこちらを見ながら尻尾?(体?)を振ってくれるのは、白メダカ兄弟の二匹だ。

 

メダカを飼育している人が書いていたが、メダカだってどういう環境で生まれ育ったかで、性格がまるで違ってくる。

生き物は皆おなじだね。

 

新しいメダカ社会の水槽内では、イジメたり、イジメられたりしてるけど、ひどいイジメではない。

もしかしたら遊んでるのかもしれないしね。

 

もう後はメダカ達に任せよう。

 

 

 

 

メダカ6匹、ヒメタニシの大人5匹、ヒメタニシ赤ちゃん3匹(何故か増えました)、エビちゃん5匹~と、一気に賑やかになった水槽

 

寒さ除けのプチプチから洩れる朝日を眺めるエビちゃん(左側)とメダカ

 

 

クリアファイル越しに見つめ合う2匹、、、