老猫の背中に無力な自分を思い知った日 | うれしい・楽しい・幸せペットファミリー

うれしい・楽しい・幸せペットファミリー

地域のボランティアさんが保護した猫の里親になりました。個性豊かな7命様ぁ…コレは毎日面白くなるぞー♪

$うれしい・楽しい・幸せペットファミリー-ペポニ(楽園)という名の老猫
毎朝のパパからの電話で、

ペポニのことを最初に話した。

パパもショックを受けたのがわかる。


「うそっ」と言った後、

一瞬黙って「可哀想だな」と言ってまた言葉が途切れた。


私も言葉をつなげられなかった。

パパは「でもママのところへ来て、

ペポニもやっと幸せに過ごせるね。」と言ってくれた。


私も「そうだと良いな」と言いながら、

心の中では「そうしたい。そうであって欲しい!」と強く思った。


「耳ダニのせいなんちゃう?」パパが言葉を添えてくれた。

耳が聞こえないという事がわかってから、

私は少し動揺していた。

初めてのことでもあるし、もちろん学校でも教わっていない。

呼んでも反応しないのは当たり前で、

だからいつでもご飯の時に匂いで気がつくように、

台所とリビングの堺に伸びて寝ていたのか。

他の猫とは違うペポニの反応や行動が次々につながり、

理由付けができてきた。



ペポニという猫を知るごとに

複雑な思いと心を駆ける複雑な感情が

波のように押し寄せてうねっていた。

これが日本のペット事情だ!

これが現状なんだ。

今の日本社会の等身大の姿をペポニに見ているようで、

現実を突き付けられ、心が痛かった。


そして私はその内の1匹を助けたに過ぎない、

小さな存在なんだということが、

辛かった。

一人の力は 小さい…

命の重さに比べて、自分一人の成し得ることの

小さきことを 突き付けられていた訳です。