ひと時代前とはいえも高校卒業後、1965年にプロに入ってすぐ20勝。5年間で三度の20勝。ほか二年も15勝、18勝。300勝くらいしたかもしれない。

 

池永正明 - Wikipedia

 

疑わしきは罰するで、球界永久追放。確かに疑惑の根拠はあったが、絶対的エースであった池永が八百長に加担したとは思えない。

ライオンズ憎し(日シリで3年連続敗北の過去あり)のジャイアンツが、ウラで動いたという説もある。

 

2005年にようやく復権されたが、まるで映画『フィールド・オブ・ドリームス』のジョー・ジャクソンと同じような顛末だ。

 

記録だけでもスゴすぎるピッチャーだが、これだけの逸材を永久追放にしたのは解せない。裁判でも不起訴になっているのに。

 

野球がしたかったと思う。ジョーも池永も。ジョー・ジャクソンは通算打率.356。タイ・カッブの.

367にも匹敵する好打者だ。しかし、やはり疑わしきは…で永久追放となった。その無念を感じた人たちが『フィールド・オブ・ドリームス』を制作した。

 

ジョー・ジャクソン (野球) - Wikipedia

 

八百長は絶対にダメだ。そんなことは当たり前だ。

 

だけど優れた選手はなんとか救済できないのか? ましてやグレーゾーンなら。個人的にはふたりとも、いろいろ調べてノットギルティと思うけれど。

 

ピート・ローズは失脚してもさんざん賭博をやって、こころあるファンを裏切りつづけた。ステロイドを習慣的にやったボンズ、マクガイアなんかは庇いきれないが、池永さんの件は、ずっと惜しくてならない。

 

中田のことから思ったわけでもないが、罪は罪として、限りある選手生命を完全に絶つのが正義とも思わない。