今のパレスチナも決して良好な状態ではない。ファタハのアッバースの対イスラエル融和政策で、豊かな暮らしをする国民もいる。しかし、イスラエルによる土地の強奪は止まない。もう末期の感細胞のようにパレスチナの土地はいくつかの都市で確保されているだけで、小島のように点々と残されている。ほかの土地はイスラエルが強引な入植をつづけている。ガザ地区はさらにヒドイ。職なく食なく希望もない。

 

しかし、シリアはさらに地獄。政府と反政府勢力のどちらに殺されるか分からない。難民と「なれる」のはまだいいほうで、ぎりぎりの暮らしをNPO団体などの援助でなんとかつづけている人たちも多い。

難民となっても、若い女性などは身売り同然でメイドになったりする。

 

シリアはイラクと同様、アラブ左派系のバース党が政権を握っていた。だから都会などでは女性の雇用も多かった。しかし、都市と田舎ではかなり違う。

ある田舎の小さな遺跡を訪れたときだった。

地元の若い女性たちがピクニックに来ていた。そのうちのひとりと目があった。するとみるみる顔を真っ赤に染めて、走って逃げて行った。

 

私がいいオトコだから、というわけではない(笑)。イスラームの深い信仰心もあつて、異国の男性と目が合ってしまったと慌てたわけだ。

田舎では高齢者も純朴な人が多く、話していると穏やかな気持ちになれた。

 

しかし、今ではそんな人々も悲惨極まる生活を強いられている。

そこへ今回の大地震。

 

 

信頼できる筋から、ここへの募金はダイジョーブとのこと。

可能なら、絶望のなかにいながらさらに奈落へ突き落された人々に些少でもを差し伸べていただけたらありがたい。

 

トルコへは各国の救援隊が続々と入ってるが、シリアへはそれもままならないという状況。