アメリカのドラマで優れているものが多いことは言うまでもないでしょう。『24hours』『Twin Peaks』など、秀作が多い。そのなかでワタシがおススメするのは『Star Trek』。古くはレナード・ニモイのバルカン星人スポック、カーク船長、ドクター・マッコイなどが活躍する、初めのシリーズ『スタートレック』(1966~69年)から始まる。

 

コレはアメリカでも、また日本でも放映されたが、ほとんどウケなかった。ところが再放送される毎に人気が高まり、映画も何作もつくられた。そして次のシリーズ『スタートレック ジェネレーションズ』(日本のタイトルは『新スタートレック』)が1987年から始まり大ヒット。それからアメリカなどでは「トレッキー」と呼ばれる熱狂的ファンが爆発的にふえ、スピンオフ的なシリーズ『ディープスペース9』『ヴォイジャー』も始まり、さらに新シリーズ『エンタープライズ』も制作され、現在は『ディスカバリー』というシリーズとなっている。

 

実は、最初の『スタートレック』は、ワタシはLDで持っているが、DVDには買い替えず、あまり観てない。正直、それほど評価していない。

素晴らしいのは『ネクストジェネレーション』の中盤くらいから。

 

多くの人が知っているだろうが、スタトレはSFで宇宙開拓というのがテーマである。しかし、実は「人間ドラマ」として素晴らしい。

 

『ネクストジェネレーション』を見始めたのは、カミさんのすすめ。結婚前にに大阪でテレビ放映していたのをビデオで送ってもらっていた。最初はホントに時間潰し。しかし、ある回の作品を観て、ホントに感動してしまった。

 

そのタイトルは『戦士の休息』。

 

宇宙艦エンタープライズの艦長ピカードは、なんでも同化して集団の一員としてしまうボーグという集団に捕らえられ、改造されて本来の味方を攻撃してしまう。誇り高いピカードは、これが深いトラウマとなり、深く傷ついてしまう。そして退役を考える。

 

傷心のピカードは故郷であるフランスのワイン農家へと帰る。ピカードは未婚だが、兄が結婚して息子をもうけ、ワインづくりをつづけている。ムカシから仲がよくなかった兄は、ことごとくピカードにつらく当たる。そして、遂にブドウ畑で殴り合いに…

 

この後の展開が素晴らしく感動的だった。

 

ピカード艦長は、シェイクスピア俳優としての経験もあるパトリック・スチュワート。『X MEN』の「プロフェッサーX」でも知られている。

このヒトのほか、俳優も芸達者ぞろい。SF的発想も優れ、それがまたオモシロイ。

 

モンダイなのは、面白くなってしまうと、ほかのことが出来ずに、ひたすら観つづけてしまうことかなあ(笑)。

(つづく)