ディープステイトの世界
ディープステイトは、南北戦争の時、北軍ばかりではなく、南軍にも援助している。多くの人は自分の利益のためというだろう。しかし、実際は違う。彼らには、奴隷制を廃止すべきかどうかの判断ができなかったのだ。奴隷制は古来から綿々と続く世界の制度である。例えば、ユダヤ人達もエジプトの奴隷となっている。このような伝統的な制度を、もし、彼らの意志により破壊すれば、神の怒りを買うのではないかと恐れたのだ。これゆえ、彼らは自分たちの意志を示さず、世の流れに全てを委ねたのだ。
日本政策
日本に対する政策は、彼らの心の内に『劣等民族である黄色人種のくせに』という思いと、アメリカ人のほとんどの者たちが気づかないディープステイトによるアメリカの支配構造に日本人たちが簡単に気づき、何とか自分たちと交渉しようとしてくることであった。差別と恐れが入り交じり、『滅ぼしてしまえ』となったのだ。
共産主義
ディープステイトは共産主義に対して、『将来的にはこの方が良くなるはずだ』と考えたのだ。しかし、実際には、よくなるのか、ならないのかが分からないので、その実験場としてソ連という国をつくり、東西冷戦構造をつくることにより、どちらが良くなるのかという実験をしたのだ。彼らの予想としては、共産主義の方がより進んだシステムであり、共産主義が勝利を得るはずだと考えていた。ところが意に反して、共産主義国家が瓦解してしまった。彼らには、その理由がわからなかった。神が禁じられたに違いないとしか考えれなかったのだ。ちなみに、共産主義は宗教を禁止していると言われているが、実際には禁止などされていなかった。これは、西側諸国に対するプロパガンダである。
当然、彼らは今でも共産主義を間違えたものとは捉えていない。このため、主体を共産主義にして、内に自由経済を持ち込む中国スタイルと、自由経済を主体として内に共産主義的な考え方を取り入れる新アメリカ型の社会を創り実験しようとしてきたのだ。
地球環境問題
地球環境問題は、単純に計算すると後400年ほどで、人類は地球に住めなくなるという大問題である。何としてでも、これだけは食い止めなくてはならないと真剣に考えたのが、ディープステイトである。とにかくできる事をしなければならない。計算して、予想曲線を描くと、何が何でも阻止しなくてはならないが、このままでは阻止することはできないという状態となる。経済とか科学技術とかいう問題ではない。そんなものは全てなしにしても、どうしても防がなくてはならない大問題なのだ。
彼らは、この問題について色々と対策を考えてきた。地球が駄目ならば宇宙の他の星に移住させようとか、温暖化するならば核の冬を創り出して地球を冷やせばよいとか、地上の人類が多すぎるのが問題なのだから、全面核戦争をおこして人類の数を1/10程度に減らしたらどうかとか検討を重ねているのだ。そして、今は、問題なのはCO2なのだから、とにかくCO2の排出を極力減らせとやっているのだ。では、人間が排出するCO2をゼロとすると、計算上どの程度人類滅亡までの期間が伸ばせるのか。実は、計算上は50年程度伸ばせるだけなのだ。当然、手遅れにならないために、次の手段を講じるしかない。全面核戦争致し方なしと彼らは考えているのだ。しかも、彼ら自身、その核戦争で自分たちが生き残る算段は考えていない。死を賭して地球を救おう、人類を救おうと考えているのだ。
このように、彼ら自身、王としての自覚を持ち、王として何が出るのかと真剣に考えて来た者たちである。やみくもに、世界の富を独占しようとしてきたわけではない。
トランプ政権
そこにトランプ大統領が出てきた。彼らにとって、トランプ大統領が壁を建て、移民を阻止し、物の自由化もやめ、資本の自由化も止めても、それは根本的な問題ではない。しかし、アメリカや世界の行く末を全く考えず、人類全体の課題である地球環境問題を、そんなものは起こらないと切り捨てる姿勢が問題と考えた。このように、何も考えない者にアメリカを、そして世界の将来を託すことなどできないと考えた。これが強烈なトランプ潰しの真相である。