【鎌倉】
「来るな!!!」
鎌倉に行こうと、電車に乗った途端である。
「さっそく、逆のお出迎えがいらっしゃいました。」
とマリア。
例によって、マリアの眷族拒否かなと思ったが、どうも様子が違う。
駅に着くと、マリアの背中、両手両足に、何かがしがみついていた。
マリアはそれをズルズルと引きずりながら、
「あんた達、重いでしょ。いい加減にしなさい。」と言っていた。
「それ捕まえて浄化したら?」と、わたしがいうと、
「とっくにやってるわよ。
次々と来るんだもの。どうしようもないでしょ。
どこかに神社か何かない?」
と、言う。
目の前に鶴岡八幡宮があった。
「おれの神社♪おれの神社♪
八幡はヤハウェ~。
ヤハウェ神社だよ~。」
と、ふざけたが、
「分かったわよ。何でも良いから、狛犬か何かいない?」
と、さらっとかわされ、
仕方なく
「ほら、目の前にいるよ。」
と、まじめに返事。
「狛犬さん。ちょっと、この子達、逃げないように見張っててくれる?
後で引き取りに来るから、ちょっとの間、預かってて頂戴お願い。」
と、言いながら、、《来るな!!!》の塊を、まとめて狛犬に、マリアは預けたようだ。
「ようやく、動けるようになったわね。でも、どこかに親分がいるはず。
もう、親分一匹しか残ってないはずだけど、その親分を探さなくっちゃ。」
と、マリアは言った。
まず、ここは違うだろうと思ってはいたが、鶴岡八幡宮に行ってみる。
「わたしがヤハウェ。この社の本尊でございます。」
と、わたし。
「はい、はい。ところで御本尊様
・・・・前の空いている拝殿に、浄化の炎かけてよろしいでしょうか?
・・・・・駄目と言っても、もう勝手に火かけちゃったけどね。
ん・・でも、何か文句あるかしら??」
と、マリア。
「いえ、滅相もございませぬ。
拝殿でも、本殿でも御自由に炎でも水でもおかけあそばし下さいませ。」
と、ふざけたが、相手にせず、
「狛犬ちゃーん。その子たちを、ここまで連れて来て。
ついでに、この炎の中に放り込んで頂戴。」
と、例の《来るな!!!》の塊を全て、そこで浄化してしまった。
「・・・・・あの・・・本尊を脅して、自分の思い通りにするか?
普通は・・・頭・・・下げて頼む・・・もの・・・じゃ・・・」
マリアは、にっこりと笑いながら、
「何かおっしゃった??」
と、一言。
こういう妙に冷静な時のマリアに何か言っても勝てない。
ふざけても乗って来ないし、これ以上機嫌悪くなると厄介だし、
ここは大人しくしていよう。
「いや、何も申しておりません。」
こんなやり取りを聞いて大喜びしていたのは、マリアの眷族たち。
では、残った親分を探そうと、話題を変えて周囲探索。
人力車なんてものに乗って、ぐるぐる回ってはみたが、
一向にそれらしきものにぶつからなかった。
その日は、そこで諦めた。
その翌日。鎌倉の大仏に行ってみようということになった。
予想では、《大仏が親分って事はないだろうが、念の為・・・・》
程度の探索であった。
ところがである。
鎌倉の大仏に近づくと、《来るな!!!》と、同じ怒りの念波が・・・・
鎌倉の大仏が、怒りのもとの大親分で、マリアやわたしに《来るな!!!》と言っていたらしい。
だが、マリアやわたしにだけ、そう言っているのではなかった。
全ての人々に対して《来るな!!!》と怒っているのだ。
当初、その理由が解らなかった。
ただ、怒りが向いている方向だけは分かった。
その怒りの方向に、人々が列を作って並んでいる。
「あれ、何してるの??」
と聞くと
「鎌倉の大仏さんは、体の中に入れるのよ。体の中に入る為に並んでいるのよ。」
とマリア。
「え、土足で中に観光客入れているの??」
と、わたし。
マリアは、わたしがそう言うと、ようやく、やってることのおかしさに気づいたらしい。
「奈良の大仏さんは信仰の対象。長谷寺の観音様も信仰の対象。
鎌倉の大仏さんは観光の対象で、土足で、どかどかと体の中を歩き回られる。
なるほど、怒るわけよね。
・・・・・・・・じゃ、こうしましょ。
鎌倉の大仏さんに炎をかけて、人が神仏に対し敬虔な想いもなく、中に入ると、
その火で魂を焼かれて、
自然に、心の間違いを悔い改めの出来る場所にしてしまいましょう。
今までみたいに、行楽気分で、大仏さまの中に入ると、ちょっと痛い目にあうわよ。
・・・・・・・・・・・・・・・大仏さん・・・・・これなら、どうですか???
お怒りを鎮めてもらえるかしら?」
大仏は了解したようだ。
人の魂の浄化のために建立されたものなのだから、
人の魂の浄化が出来るなら、炎をかけられようが、本懐であると言う事らしい。
このように、大仏を消えない炎で包んで、怒りの浄化を完了した。
「来るな!!!」
鎌倉に行こうと、電車に乗った途端である。
「さっそく、逆のお出迎えがいらっしゃいました。」
とマリア。
例によって、マリアの眷族拒否かなと思ったが、どうも様子が違う。
駅に着くと、マリアの背中、両手両足に、何かがしがみついていた。
マリアはそれをズルズルと引きずりながら、
「あんた達、重いでしょ。いい加減にしなさい。」と言っていた。
「それ捕まえて浄化したら?」と、わたしがいうと、
「とっくにやってるわよ。
次々と来るんだもの。どうしようもないでしょ。
どこかに神社か何かない?」
と、言う。
目の前に鶴岡八幡宮があった。
「おれの神社♪おれの神社♪
八幡はヤハウェ~。
ヤハウェ神社だよ~。」
と、ふざけたが、
「分かったわよ。何でも良いから、狛犬か何かいない?」
と、さらっとかわされ、
仕方なく
「ほら、目の前にいるよ。」
と、まじめに返事。
「狛犬さん。ちょっと、この子達、逃げないように見張っててくれる?
後で引き取りに来るから、ちょっとの間、預かってて頂戴お願い。」
と、言いながら、、《来るな!!!》の塊を、まとめて狛犬に、マリアは預けたようだ。
「ようやく、動けるようになったわね。でも、どこかに親分がいるはず。
もう、親分一匹しか残ってないはずだけど、その親分を探さなくっちゃ。」
と、マリアは言った。
まず、ここは違うだろうと思ってはいたが、鶴岡八幡宮に行ってみる。
「わたしがヤハウェ。この社の本尊でございます。」
と、わたし。
「はい、はい。ところで御本尊様
・・・・前の空いている拝殿に、浄化の炎かけてよろしいでしょうか?
・・・・・駄目と言っても、もう勝手に火かけちゃったけどね。
ん・・でも、何か文句あるかしら??」
と、マリア。
「いえ、滅相もございませぬ。
拝殿でも、本殿でも御自由に炎でも水でもおかけあそばし下さいませ。」
と、ふざけたが、相手にせず、
「狛犬ちゃーん。その子たちを、ここまで連れて来て。
ついでに、この炎の中に放り込んで頂戴。」
と、例の《来るな!!!》の塊を全て、そこで浄化してしまった。
「・・・・・あの・・・本尊を脅して、自分の思い通りにするか?
普通は・・・頭・・・下げて頼む・・・もの・・・じゃ・・・」
マリアは、にっこりと笑いながら、
「何かおっしゃった??」
と、一言。
こういう妙に冷静な時のマリアに何か言っても勝てない。
ふざけても乗って来ないし、これ以上機嫌悪くなると厄介だし、
ここは大人しくしていよう。
「いや、何も申しておりません。」
こんなやり取りを聞いて大喜びしていたのは、マリアの眷族たち。
では、残った親分を探そうと、話題を変えて周囲探索。
人力車なんてものに乗って、ぐるぐる回ってはみたが、
一向にそれらしきものにぶつからなかった。
その日は、そこで諦めた。
その翌日。鎌倉の大仏に行ってみようということになった。
予想では、《大仏が親分って事はないだろうが、念の為・・・・》
程度の探索であった。
ところがである。
鎌倉の大仏に近づくと、《来るな!!!》と、同じ怒りの念波が・・・・
鎌倉の大仏が、怒りのもとの大親分で、マリアやわたしに《来るな!!!》と言っていたらしい。
だが、マリアやわたしにだけ、そう言っているのではなかった。
全ての人々に対して《来るな!!!》と怒っているのだ。
当初、その理由が解らなかった。
ただ、怒りが向いている方向だけは分かった。
その怒りの方向に、人々が列を作って並んでいる。
「あれ、何してるの??」
と聞くと
「鎌倉の大仏さんは、体の中に入れるのよ。体の中に入る為に並んでいるのよ。」
とマリア。
「え、土足で中に観光客入れているの??」
と、わたし。
マリアは、わたしがそう言うと、ようやく、やってることのおかしさに気づいたらしい。
「奈良の大仏さんは信仰の対象。長谷寺の観音様も信仰の対象。
鎌倉の大仏さんは観光の対象で、土足で、どかどかと体の中を歩き回られる。
なるほど、怒るわけよね。
・・・・・・・・じゃ、こうしましょ。
鎌倉の大仏さんに炎をかけて、人が神仏に対し敬虔な想いもなく、中に入ると、
その火で魂を焼かれて、
自然に、心の間違いを悔い改めの出来る場所にしてしまいましょう。
今までみたいに、行楽気分で、大仏さまの中に入ると、ちょっと痛い目にあうわよ。
・・・・・・・・・・・・・・・大仏さん・・・・・これなら、どうですか???
お怒りを鎮めてもらえるかしら?」
大仏は了解したようだ。
人の魂の浄化のために建立されたものなのだから、
人の魂の浄化が出来るなら、炎をかけられようが、本懐であると言う事らしい。
このように、大仏を消えない炎で包んで、怒りの浄化を完了した。