ヨハネの黙示録第18章 まとめ 要点解説


大バビロンは強い宗教組織を意味します。いかなる、聖典を使ってもその教えを破ることができない、

聖典による絶対的権威を持つ教えです。これに相当する教えは、今はまだありません。

いろいろな教えが世の中にありますが、中途半端で大バビロンに及びもしないものです。


ただし、個々の宗教組織に於いて、このようなことが起きてきたら、

その宗教組織から距離を置きなさいという警告として使うことは出来ます。



【1】すべての教えの戒律は、その教えを裁く。

たとえば、ある宗派が『姦淫しては駄目だ』と人々に教えたとします。

この駄目だと信徒たちに教えるその言葉が、そのまま、この教えの罪になります。

これは、『広義の姦淫をこの教えが犯すことにより、人々に姦淫を禁じる戒律が出てくる。』

からに他ありません。教え自体が、聖書のある部分を自分の教義に混ぜ込む姦淫を犯している

のです。


【2】教えの罰は、聖典のみによるものの倍の罰を加えられる。

人が、ある教えにより戒律を受けそれを守れないと、その人は戒律違反の罪に問われます。

たとえば『姦淫の罪』で言いますと、実際に行った罪と、教えが行った罪の

二つ分の罰を受けなくてはなりません。


【3】教えの間違いは、その倍の罰を加えられる。

たとえば、黙示録には『付け足すな、差し引くな』と書かれています。ある教えが、自分の教義

を作るためにこの決まりを犯すとしますと、聖典に書かれている倍の罰が信者に下ります。

その人自身が、その聖典に違反した罪と、教えが違反した罪の二つを背負わなくてはなりません。




【4】教えが聖典を、その教えの都合に合わせて用いるならば、

       聖典の悲しみや苦しみが、その教えの信者に加えられる。

聖典自体に、それが創られた苦しみも悲しみも入っています。たとえば、イエスが十字架に架かられた

場面の悲しみ、主を失う苦しみが福音書には入っています。福音書の言葉をある教えが

自らの主張のために使うとすると、その教えの信徒に、弟子たちの苦しみと悲しみが

加えられます。



【5】これらのことにより、信徒たちは、信じる前の状態よりも信仰を持つことにより

悲しみも増し、苦しみも増し、災いも増し、精神的な飢えも増し、死も増します。

つまり、これらのことが起こるのならば、あなたの信じる教え、考え方を考察しなさい。

と言っています。





次に宗教組織の問題があります。

1】あなた自身

2】聖職者、宗教的指導者

3】その考えに基づき運営する人々。


誰が、組織の中で権力を持つか。誰の裁量が重んじられるかが問題です。

権力権限が、聖職者、指導者に与えられ、あなた自身がその命令によって半強制的に

動かされているならば、その宗教組織から離れよ。ということを言っています。