本文
【第五の天使が、その鉢の中身を獣の王座に注ぐと、獣が支配する国は闇に覆われた。人々は苦しみもだえて自分の舌をかみ、苦痛とはれ物ゆえに天の神を冒涜し、その行いを悔い改めようとはしなかった。
 第六の天使が、その鉢の中身を大きな川、ユーフラテスに注ぐと、川の水がかれて、日の出る方角から来る王たちの道ができた。わたしはまた、竜の口から、獣の口から、そして、偽預言者の口から、蛙のような汚れた三つの霊が出てくるのを見た。これはしるしを行う悪霊どもの霊であって、全世界の王たちのところへ出て行った。それは、全能者である神の大いなる日のただ買いに備えて、彼らを集めるためである。---見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。---汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に王たちを集めた。
 第七の天使が、その鉢の中身を空中に注ぐと、神殿の玉座から大声が聞こえ、「事は成就した」と言った。そして、稲妻、さまざまな音、雷が起こり、また、大きな地震が起きた。それは、人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの大地震であった。あの大きな都が三つに裂かれ、諸国の民の方々の町が倒れた。神は大バビロンを思い出して、御自分の激しい怒りのぶどう酒の杯をこれにお与えになった。すべての島は逃げ去り、山々も消えうせた。一タラントンの重さほどの大粒の雹が、天から人々の上に降った。人々は雹の害を受けたので、神を冒涜した。その被害があまりにも甚だしかったからである。】


第五・・・・     救いと訳します。

獣の王座・・・・   獣は、人々に聖とされているものですが、その根本にあるのは、
           人々の思考(海)と、混沌、混乱(地)です。獣の王座とは、
           この獣を形作る、環境とか人々の共通意識みたいなものです。

自分の舌を噛み・・・・そのことに対する有効なあかしを立てられない状態です。

はれ物・・・・    自分の中で大きくなっていく『裁きの地獄』です。


第六・・・・     人と訳します。

大きな川、ユーフラテス・・・・聖書の中の四本の川の一本で、聖書の流れを示します。

川の水がかれる・・・・聖典の流れの思考がなくなるという意味になります。

日・・・・      南無妙法蓮華経を示します。

方角・・・・     日の出る方角で東を意味します。
            東より来るとすると、意味が全く変わってしまいます。

王たち・・・・    我々という訳になります。

竜の口・・・・    聖書の言葉です。

獣の口・・・・    人が正しいとして信仰しているもののあかしです。

偽預言者・・・・   人が信じる聖なる者です。

かえる・・・・    水の生き物とも地の生き物ともつかないもので、
           中途半端に姿を変える、自分の都合に合わせて姿を変える程度の意味です。

三つの汚れた霊・・・・霊とか聖霊の名を使ったあかしです。これは、聖霊には言い逆らう
           ことができず、黙示録を聖霊として認めてしまうと自分たちのいる
           場所がなくなるために、霊の名であかしをたてるのです。

全世界の王・・・・  すべての反証を集める意味です。

裸で歩く・・・・   自分勝手な解釈を行動のもととする意味です。

目を覚まし・・・・  心を開いている状態です。我々は絶対正しいとしているのが
           眼を閉じている状態で、他のものすべてに心を開いているのが
           目を覚ましている状態です。

衣を身に着ける・・・・聖典に指示されたままの表面的な行動を行うという意味になります。

ハルマゲドン・・・・ どちらが正しいのか『主よあなたがそれをご存知です』
           という意味らしいです。

第七・・・・     聖と訳します。

空中・・・・     天です。

稲妻・・・・     数字の一に対応して、導きという意味になります。

さまざまな音・・・・ 数字の2に対応して、天地を示します。

雷・・・・      数字の3に対応して、あかしを示します。

地震・・・・     数字の4に対応して、黙示録を示します。

大きな都・・・・   ヨハネの黙示録を示します。

三つに引き裂かれ・・・・あかしをたてられ、つまり解き明かされる意味です。

諸国の民の方々の町・・・・いろいろな人々が興している宗教を意味します。

怒りのぶどう酒・・・・怒りのイエス・キリストの命となり、ヨハネの黙示録の怒りを示します。

島・・・・      人々が思想の拠り所としていたものです。

山々・・・・     混沌にあって、高いとされてきた救い、導きなどです。

一タラントン・・・・ 導きを意味します。

雹・・・・      数字の5、救いを意味します。




直訳
【救い(愛)の使命を持つあなたが、ヨハネの黙示録の怒りを獣の玉座である、人々の恐れという共通意識に働きかけると、人々は全く理解不能になり、自らのあかしが立てられなくなるが、その苦痛と自らの中に広がる裁きへの恐れゆえに、天の神を冒涜し、その行いを悔い改めようとはしない。
 人の使命を持つあなたが、ヨハネの黙示録の怒りを聖書の流れに注ぐと、その思考の流れがかれて、南無妙法蓮華経の道ができる。聖書によるあかしにより、人が信仰するもののあかしにより、偽預言者たちのあかしにより、人の思考とも迷いからできたものともつかないあかしが出てくるのを認めた。これはしるしを行う悪霊どもの『聖霊』であって、全世界の人々ところに出て行った。それは全能者である神であるあなた自身の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。---知りなさい。わたしは盗人のように来る。聖典に示されたことと別の行動をして、神の前で裸と認められて恥をかかないように、常に自らの心を開き、聖典に示されたままの行動と、神に認められるものは幸いである。---汚れた霊どもは、あなたの心の中のハルマゲドン『主よあなたが、それをご存知です』という場所に、人々を集めた。
 聖の使命を持つあなたが、ヨハネの黙示録の怒りを天に注ぐと、神殿の玉座(あなたの心の中)から大きな悟りが現われ、「事は成就する」と証しする。そして、その導きも、天地も、あかしも示され、ヨハネの黙示録の持つ意味も知らされる。それは、人間が闇にある間、全く知らなかったほどの解き明かしであった。ヨハネの黙示録はあかしされ、人々の信仰は倒れる。神は大バビロンをを思い起こし、御自分の激しい怒りのぶどう酒の杯を、この解き明かしにお与えになった。すべての人の思考の拠り所は逃げ去り、人の考える高い思想も消えうせた。導きの救いが、天から人々の上に降った。人々は導きの被害を受けたので、神を冒涜した。その被害があまりにも甚だしかったからである。】